鵜戸神宮
Udo Jingu Shrine
日向灘に面した断崖の洞窟の中に、朱色の本殿がたたずむ神社。石段を下りてお参りし、海辺の亀の形の岩に「運玉」を投げて願いをかけます。
海辺の洞窟にある神社
鵜戸神宮(うどじんぐう)は、宮崎県日南市の海岸にある神社です。本殿は、日向灘(ひゅうがなだ)に面した断崖の中腹にある、波が削ってできた洞窟の中に建っています。洞窟の広さは東西38m、南北29m、高さ8.5mあります。
多くの神社は石段を上った先にありますが、ここでは崖沿いの石段を下りて本殿に向かいます。このため、神社としては珍しい「下り宮(くだりみや)」と呼ばれます。朱塗りの本殿は、宮崎県の文化財に指定されています。
神話と「お乳岩」
主祭神(まつられている中心の神)は、鸕鷀草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)です。神話では、母の豊玉姫(とよたまひめ)が子を残して去る際、自分の乳房をこの洞窟の岩に付けていったと伝えられています。この「お乳岩」から今も水がしたたり落ちていて、そのしずくで子が育ったとされます。
こうした言い伝えから、安産や子育ての神として信仰を集めてきました。しずくを使ってつくる「おちちあめ」は、この神社ならではのお菓子です。ほかに、海上安全や縁結びなどのご利益も伝えられています。
運玉投げ
本殿の前の広場から海を見下ろすと、約12m先の岩場に「亀石(かめいし)」と呼ばれる岩があります。豊玉姫が乗ってきたと伝わる岩で、背中に四角いくぼみがあります。
ここに土でできた小さな玉「運玉(うんだま)」を投げて、くぼみに入れば願いがかなうといわれます。男性は左手、女性は右手で投げるのが習わしです。
行き方
JR宮崎駅から飫肥(おび)方面行きの宮崎交通バスで約1時間30分、「鵜戸神宮」バス停から歩いて約10分です。車なら宮崎空港から約45分、宮崎駅から約1時間。参拝は無料です。
海沿いの日南海岸は奇岩や断崖が続く景勝地で、朝日の名所としても知られ、特に元日の初日の出を見に訪れる人が多い場所です。
ヒント
- 本殿へは崖沿いの石段を下りて向かいます。帰りは上りになるので、歩きやすい靴で行きましょう。
- 運玉を投げるときは、男性は左手、女性は右手で。願いごとを心に決めてから投げましょう。
- 時間があれば、古い参道「八丁坂(はっちょうざか)」も歩いてみてください。港から神社の門まで約800m続く、この神社でいちばん古い石段の道です。
出典
更新日 2026年9月28日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。