高千穂峡
Takachiho Gorge
阿蘇山の火山活動が生んだ柱のような岩壁が続く、宮崎県北部の峡谷。貸しボートに乗れば、真名井の滝をすぐそばから見上げることができます。
火山がつくった峡谷
高千穂峡は、宮崎県高千穂町を流れる五ヶ瀬川(ごかせがわ)の峡谷です。はるか昔、阿蘇山の噴火で流れ出た火砕流(かさいりゅう:高温の火山灰や岩が一気に流れ下る現象)が冷えて固まり、それが長い年月をかけて川に削られてできました。
岩壁には、溶岩などが冷えて固まるときにできる、柱を束ねたような割れ目「柱状節理(ちゅうじょうせつり)」がはっきり見られます。断崖の高さは平均で約80m、高いところで約100mあり、約7kmにわたって続きます。1934年に国の名勝・天然記念物に指定されました。
真名井の滝と貸しボート
高千穂峡でいちばん知られている景色が、岩壁から川へ落ちる「真名井の滝(まないのたき)」です。高さは約17mで、「日本の滝百選」にも選ばれています。神話では、天孫降臨(てんそんこうりん:神が天から地上に降りたという日本神話の物語)のときに、この地に水をもたらしたのが始まりとされています。
貸しボートに乗ると、エメラルドグリーンの水面から滝と岩壁を見上げることができます。1艇の定員は3人(未就学児を含む場合は4人まで)です。予約は公式サイトからのネット予約のみで、電話では受け付けていません。当日の受付分もありますが、数に限りがあります。
遊歩道を歩く
川沿いには約1kmの遊歩道が整備されていて、上から滝や峡谷を眺められます。柱状節理の岩壁「仙人の屏風岩(せんにんのびょうぶいわ)」や、鬼八(きはち)という鬼が投げたと伝わる「鬼八の力石」など、伝説にまつわる場所も点在しています。
峡谷には石の橋、鉄の橋、コンクリートの橋の3本が重なるように架かっていて、1か所で3つの橋が見られる珍しい景色になっています。新緑と紅葉の季節が特におすすめで、初夏にはホタルも見られます。入場は無料です。
行き方
高千穂町の中心にある高千穂バスセンターから車で約8分です。JR延岡駅から高千穂バスセンターまではバスで約1時間30分。熊本空港からは車で約1時間25分、宮崎空港からは車で約2時間15分かかります。
周辺には有料の駐車場が複数あります。近くには高千穂神社もあるので、あわせて訪ねる人が多いエリアです。
ヒント
- ボートに乗りたいなら、乗船日の2週間前から受け付けるネット予約を早めに。運航できるかどうかは毎朝8時ごろに公式サイトで案内されるので、雨や増水が心配な日は出発前に確認しましょう。
- ボートの順番待ちの間は、峡谷沿いの食事処や淡水魚水族館で時間をつぶせます。
出典
更新日 2026年9月28日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。