グラバー園
Glover Garden
長崎港を見下ろす南山手の丘に、幕末から明治の洋館9棟が集まる庭園。日本に残る最も古い木造洋館、世界遺産の旧グラバー住宅から港町の景色を眺められます。
開港の町に残る外国人居留地の洋館
1858年、日本は欧米の5か国と条約を結び、長崎は横浜や函館などと並んで外国との貿易に開かれた港になりました。港を見下ろす丘には外国人居留地(外国人が住むために決められた地区)ができ、商人たちが洋館を建てて暮らしました。
グラバー園は、この南山手の丘に残る洋館と、市内のほかの場所から移築・復元した洋館を合わせた庭園で、1974年に開園しました。園内には9棟の建物があり、そのうち旧グラバー住宅、旧リンガー住宅、旧オルト住宅の3棟は国の重要文化財です。
グラバーと世界遺産の旧グラバー住宅
園の名前になったトーマス・ブレーク・グラバー(1838〜1911年)は、スコットランド出身の商人です。開港後の長崎にやって来てグラバー商会を開き、造船や炭鉱の技術を日本に持ち込みました。日本人女性のツルと結婚しています。
1863年に建てられた旧グラバー住宅は、日本に残る木造洋館として最も古いものです。2015年には「明治日本の産業革命遺産」の構成資産のひとつとして、世界遺産に登録されました。洋風の建物に日本の瓦屋根がのっているのも、居留地の洋館らしい特徴です。
港の眺めと園内の楽しみ
旧グラバー住宅の前からは、長崎港と稲佐山(いなさやま)などの山々、斜面に広がる街並みが見渡せます。旧三菱第2ドックハウスのベランダも、港を眺めるのによい場所です。
旧グラバー住宅のすぐ横には、1963年に置かれた三浦環(みうらたまき)の銅像があります。三浦環は、長崎を舞台にしたオペラ「蝶々夫人(マダム・バタフライ)」の主役を戦前に2,000回も演じて世界に知られたソプラノ歌手で、像は幼い子どもと一緒に長崎港を見つめる蝶々夫人の姿を表しています。園内では、レトロな衣装のレンタルやガイドツアーもあり、カフェもあります。
行き方
長崎駅から路面電車に乗り、新地中華街で乗り換えて「大浦天主堂」電停で降り、歩いて約7分です。長崎駅からはバスでも行けます。丘の斜面を上る「グラバースカイロード」(斜めに動くエレベーター)も園へのアクセスに使われています。
例年7月中旬から10月上旬ごろには、夜間開園で洋館がライトアップされます。開園時間や料金は公式サイトで確認してください。
ヒント
- 園内は坂の多い丘の斜面にあり、エスカレーターや動く歩道も設けられています。歩きやすい靴で出かけましょう。
- グラバースカイロードは2026年に一時運転を止めていましたが、8月14日から運転を再開しています。出かける前に公式サイトのお知らせを確認しましょう。
- 園内の敷石には、ハートの形をした石がいくつか隠れています。見つけながら歩くのも楽しみのひとつです。
- 一部の建物では保存修理の工事が行われていることがあります。
出典
- 【公式】グラバー園
- Glover Garden グラバー園とは - 長崎市
- グラバー園 | 長崎市公式観光サイト あっと!ながさき
- グラバー園 - Wikipedia
- 三浦環像 | 【公式】グラバー園
更新日 2026年9月28日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。