弘前城雪燈籠まつり
雪化粧した天守、ろうそくの灯るミニかまくら、夏のねぷた絵が並ぶ回廊。市民が手作りする雪燈籠が、城跡の公園を冬の夜だけの風景に変えます。
最近の開催
| 年 | 日程 | 来場者数 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2027 | 2月10日〜14日(予定) | — | 第51回。弘前観光コンベンション協会が会期を発表済み。 |
| 2026 | 2月6日〜11日 | — | 第50回の節目。大雪像は第1回と同じ題材の「弘前城天守」。りんご型のねぷたが並ぶ「りんごねぷたストリート」や、歴史を振り返るパネル展などの記念企画が行われました。 |
| 2025 | 2月7日〜11日 | — | 第49回。大雪の冬の開催で、大雪像は開業130年を記念した「弘前駅初代駅舎」。 |
| 2024 | 2月9日〜12日 | 約20万人 | 第48回。暖冬で公園の積雪がほぼなく、山間部から雪を運び込んで開催。滑り台を2基から1基にするなど内容を一部縮小しました。大雪像は「函館ハリストス正教会」。 |
| 2023 | 2月9日〜12日 | — | 2年ぶりの開催で、園内の左側通行や飲食エリアの限定などの感染対策がとられました。大雪像は「旧函館区公会堂」。 |
いつ、どこで開かれる?
弘前城雪燈籠(ゆきどうろう)まつりは、青森県弘前市の弘前公園で開かれる冬の祭りです。弘前公園は江戸時代に弘前藩の城だった弘前城の跡で、国の史跡に指定されています。会期は毎年2月の上旬から中旬にかけて、祝日の建国記念の日(2月11日)を含む4〜6日間です。
始まったのは1977年(昭和52年)で、2026年に50回目を迎えました。次回の第51回は、弘前観光コンベンション協会によると2027年2月10日(水)から2月14日(日)までの5日間です。弘前さくらまつり、弘前ねぷたまつり、弘前城菊と紅葉まつりと並ぶ弘前の四大まつりのひとつで、「みちのく五大雪まつり」のひとつにも数えられています(みちのくは東北地方の古い呼び名です)。
雪燈籠とミニかまくら:市民の手作りの灯り
祭りの主役は、公園のあちこちに置かれる約150基の雪燈籠です。雪で石灯籠の形を作ったもので、武者絵などの絵がはめ込まれています。長く厳しい北国の冬を楽しく過ごそうと、企業や学校などの団体や市民が手作りしています。2024年には市民54団体が雪燈籠や雪像を作ったと報じられています。
本丸から岩木山(いわきさん、津軽地方を代表する山)の方角を望む西の郭(にしのくるわ)の蓮池の周りには、約300基のミニかまくらが並びます。かまくらは雪で作る小さな雪室(ゆきむろ)のことで、日が暮れると中のろうそくに火がともります。雪燈籠や雪像も夜はライトアップされ、雪化粧した天守や松の古木も照らし出されます。
四の丸の大雪像と、冬に見るねぷた絵
メイン会場の四の丸(しのまる、城の区画のひとつ)には、歴史的な建物をかたどった大雪像が作られます。制作するのは陸上自衛隊弘前駐屯地の隊員たちです。最近の題材は、2023年が函館の「旧函館区公会堂」、2024年が「函館ハリストス正教会」、2025年が開業130年を迎えた「弘前駅初代駅舎」、50回目の2026年が弘前城天守でした。弘前城天守は第1回の大雪像と同じ題材です。夜は大雪像をスクリーンにしたプロジェクションマッピングが行われます。
四の丸には子どもに人気の大すべり台も作られ、そり遊びができる場所もあります。二の丸近くの通路には「津軽錦絵大回廊」が設けられ、前の年の夏に弘前ねぷたまつりで練り歩いたねぷた(武者などを描いた大きな灯籠)の絵が壁のように並びます。冬の公園で夏祭りの絵を見られるのは、この祭りならではの光景です。
雪不足とコロナ禍:ここ数年の祭り
新型コロナウイルスの流行中、2021年にも祭りは開かれましたが、2023年の祭りは「2年ぶりの開催」として報じられ、園内の左側通行や飲食場所の限定などの感染対策がとられました。
近年は雪の量にも左右されています。暖冬だった2024年は公園の積雪がほとんどなく、市がトラック約170台分の雪を山間部から運び込んで予定どおり開催しました。それでも滑り台の数を減らすなど内容を一部変更しています。一方、2025年は大雪の冬でした。公式サイトも、雪像などの制作物は積雪の状況により変更や中止になる場合があると案内しています。
歩き方と、会場でのルール
会場の雪は凍って非常に滑りやすくなっています。主催者も滑りにくい靴で来るよう呼びかけているので、冬用の靴か、靴に付ける滑り止めを用意しましょう。灯りを見るなら日没後がおすすめで、昼に大雪像やすべり台を楽しみ、暗くなってからミニかまくらや雪燈籠の灯りを見て回ると、両方の顔を見られます。
公園内で許可なくドローンを飛ばすことは禁止されています。ペットを連れての散歩は遠慮するよう求められていますが、ケージやペットカートに入れるか、抱きかかえれば入場できます(建物の中には入れません)。
祭りの時期には、外濠(そとぼり)沿いの桜の枝に積もった雪をライトアップする「冬に咲くさくらライトアップ」も12月から2月末まで行われていて、祭りと一緒に見られます。園内の木々に施された雪吊り(雪の重みで枝が折れないよう、幹から縄を放射状に張って支える冬支度)も、冬の弘前公園らしい眺めです。
ヒント
- 昼と夜で楽しみ方が違います。大雪像とすべり台は明るいうちに、ミニかまくらと雪燈籠の灯りは日が暮れてから見て回りましょう。
- 会場の雪道は凍っています。冬用の靴を履くか、靴に付ける滑り止めを用意してください。
- 西の郭の蓮池周辺に並ぶミニかまくらは、本丸から岩木山の方角に見える場所にあります。地図で場所を確かめてから行くと迷いません。
- ドローンの無許可飛行は禁止です。ペットは抱きかかえるかケージ・カートに入れれば入場できます。
- 外濠の「冬に咲くさくらライトアップ」は12月から2月末まで行われているので、祭りと合わせて立ち寄れます。
出典
- 弘前観光コンベンション協会「弘前城雪燈籠まつり」 (新しいタブで開きます)
- 弘前公園総合情報「弘前城雪燈籠まつり」 (新しいタブで開きます)
- Wikipedia「弘前城雪燈籠まつり」 (新しいタブで開きます)
- 東奥日報「50回目の節目 弘前城雪燈籠まつり盛況」(2026年2月) (新しいタブで開きます)
- TBS NEWS DIG(青森テレビ)「弘前城雪燈籠まつり 2025年も2月の開幕が決定 大雪像は弘前駅初代駅舎に」(2024年11月) (新しいタブで開きます)
- 朝日新聞「ABAから 大雪像作り 今年は順調かと思いきや」(2025年2月) (新しいタブで開きます)
- なびたび北東北(陸奥新報)「弘前城雪燈籠まつり 予定通りの会期で開催」(2024年2月) (新しいタブで開きます)
- なびたび北東北(陸奥新報)「弘前雪燈籠まつり 少雪でも笑顔、歓声」(2024年2月) (新しいタブで開きます)
- TBS NEWS DIG(青森テレビ)「暖冬少雪…弘前城雪燈籠まつり最終日まで多くの人魅了」(2024年2月) (新しいタブで開きます)
- TBS NEWS DIG(青森テレビ)「2年ぶり開催の弘前城雪燈籠まつり」(2023年2月) (新しいタブで開きます)
- なびたび北東北(陸奥新報)「冬の闇に 光温かく/弘前城雪燈籠まつり」(2021年2月) (新しいタブで開きます)