小樽雪あかりの路
運河の水面に浮かぶガラス玉の灯り、雪に埋もれた廃線跡に並ぶ無数のろうそく。市民とボランティアの手づくりで続く、北海道・小樽の静かな冬の祭りです。
最近の開催
| 年 | 日程 | 来場者数 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2027 | 2月6日〜13日 | — | 第29回。実行委員会で会期が決まりました。運河の浮き玉の灯りが電気に切り替わります。 |
| 2026 | 2月7日〜14日 | 約25万3千人 | 第28回。来場者はコロナ禍の後で最多となり、訪日客が増えたと報じられました。 |
| 2025 | 2月8日〜15日 | — | 第27回。開幕日は悪天候で天狗山会場が中止になりました。運河会場で4年ぶりにチームオブジェコンテストが開かれました。 |
| 2024 | 2月10日〜17日 | — | 第26回。 |
| 2023 | 2月11日〜18日 | — | 第25回。新型コロナの影響を経て3年ぶりの通常開催。小樽運河の完成100年に合わせ、運河会場を北運河エリアまで延ばしました。 |
いつ、どこで開かれる?
小樽雪あかりの路(おたるゆきあかりのみち)は、北海道小樽市で毎年2月に約1週間開かれる、ろうそくの灯りの祭りです。1999年に始まり、2026年で28回目を迎えました。主催は小樽観光協会の会長が実行委員長を務める実行委員会で、点灯は夕方5時から夜9時までです。
会期は毎年少しずつ変わります。2026年は2月7日(土)から14日(土)の8日間でした。実行委員会によると、ボランティアとして支える小樽商科大学の学生が期末試験に集中できるよう試験後の土曜日から始め、さっぽろ雪まつりの会期とも一部重なるように決めたそうです。次回の第29回は、2027年2月6日から13日の8日間と決まっています。
名前は、作家・伊藤整の詩集『雪明りの路』にちなんでいます。
4つのメイン会場
小樽運河会場では、石造りの古い倉庫が並ぶ運河の水面に、ろうそくを入れたガラスの浮き玉がおよそ200個浮かべられます。実行委員会はこの光景を「水面に浮かぶ天の川」と表現しています。なお、2027年からは運河の浮き玉の灯りだけ電気に切り替わることが決まりました。設営費が大きく減り、明るさも調整できるためで、ほかの会場はこれまでどおりろうそくを使います。
手宮線会場は、北海道で最初に開業した鉄道の一部だった旧国鉄手宮線の廃線跡です。線路が雪の下に残る細長い道に、雪のオブジェとろうそくの灯りが続き、実行委員会は「路地裏の銀河鉄道」と呼んでいます。
小樽芸術村会場は、20世紀初めに建てられた歴史的な建物を使った美術館に囲まれた広場で、アカペラやYOSAKOI(よさこい踊り)のステージ、大きな雪の滑り台があります。天狗山会場はロープウェイで上る山頂にあり、雪のハートのオブジェと小樽の夜景を一緒に楽しめます。
「手づくり」と「参加型」へのこだわり
実行委員会は、さっぽろ雪まつりとは対照的に「参加型」「手づくり」にこだわってきたと説明しています。期間中に灯されるろうそくは延べ約12万本。町内会や市民ボランティア、各種団体に加えて、韓国や台湾からの海外ボランティアも参加し、延べ2,000人を超えるスタッフが会場づくりを担います。
寒さの中で雪を固めてオブジェを作り、吹雪のあとは手作業で除雪し、毎日ろうそくを置いて火をともし、風で消えればまた一つずつ灯し直します。メイン会場のほかにも「あかりの市民会場」として、商店街や学校、神社など市内各地で住民がそれぞれ日程を決めて雪とろうそくの灯りを飾ります。実行委員会は公式ろうそくを販売し、自宅の前や店先にも灯りを広げてほしいと呼びかけています。
楽しみ方と注意
天狗山会場は山の上にあるため、天候が悪いと中止になることがあり、2025年には悪天候で天狗山会場が中止になった日がありました。
灯りは繊細で、雪や風で崩れたり消えたりしやすいものです。ボランティアが毎日手入れをしているので、オブジェやろうそくには触れず、ゆっくり歩きながら眺めましょう。会期中は日没後の冷え込みが厳しいので、雪道で滑りにくい靴と防寒具を用意してください。
ヒント
- 点灯は17時から21時まで。会場によっては日程が異なる「あかりの市民会場」もあるので、公式サイトで確認しましょう。
- 天狗山会場はロープウェイで山頂へ上ります。悪天候だと中止になることがあるので、天気のよい日を選びましょう。
- 会期はさっぽろ雪まつりと一部重なるように決められています(2026年の場合)。北海道の冬の旅で両方を組み合わせることもできます。
- ボランティアとして参加することもできます。作業はろうそくを灯すだけの簡単なものから力仕事までさまざまで、海外からの参加者もいます。
- オブジェやろうそくには触れないようにしましょう。灯りはボランティアが一つずつ手で守っています。
出典
- 小樽雪あかりの路 公式サイト「小樽雪あかりの路とは」 (新しいタブで開きます)
- 小樽雪あかりの路 公式サイト「会場について」 (新しいタブで開きます)
- 小樽雪あかりの路 公式サイト「ボランティア」 (新しいタブで開きます)
- 小樽雪あかりの路 公式サイト「あかりの市民会場」 (新しいタブで開きます)
- 小樽雪あかりの路 公式サイト「第28回小樽雪あかりの路 開催予定日が決定しました。」 (新しいタブで開きます)
- 小樽雪あかりの路 公式サイト「雪あかりの路過去アーカイブ」 (新しいタブで開きます)
- 読売新聞「小樽雪あかりの路、来年から浮き玉キャンドルを電化」(2026年) (新しいタブで開きます)
- 朝日新聞「真冬の小樽に幻想の光 『雪あかりの路』 4会場で」(2026年) (新しいタブで開きます)
- 北海道新聞「小樽の夜照らして 2月7~14日雪あかりの路 公式ろうそく販売開始」(2026年) (新しいタブで開きます)
- 北海道新聞「小樽照らす温かな光 『雪あかりの路』開幕 14日まで」(2026年) (新しいタブで開きます)
- 北海道新聞(47NEWS)「小樽雪あかりの路、来場者9000人増25万3000人 コロナ後最多、訪日客増」(2026年) (新しいタブで開きます)
- 読売新聞「雪の街、やさしく包むロウソクの光…『小樽雪あかりの路』開催」(2023年) (新しいタブで開きます)