濃溝の滝・亀岩の洞窟
Nomizo Falls and Kameiwa Cave
房総半島の山あいで、江戸時代に人の手で掘られた洞窟を川が流れ抜ける場所。春分・秋分のころの早朝には、差し込む光と水面の反射がハートの形に見えることで知られています。
田んぼのために掘られた洞窟
千葉県君津市、房総半島の内陸部を流れる笹川の上流に、「清水渓流広場」という自然公園があります。その中心が、岩をくりぬいたトンネルを川が流れ抜ける「亀岩の洞窟」です。
この洞窟は自然にできたものではありません。江戸時代、田んぼづくりのために、曲がりくねった川の途中の岩山にトンネルを掘って流れを付け替えた跡です。房総ではこうした工事を「川廻し(かわまわし)」と呼びます。トンネルの中の段差が小さな滝になっています。
「濃溝の滝」と「亀岩の洞窟」
写真で知られるこの場所は、よく「濃溝の滝」と呼ばれますが、もともとの濃溝の滝は、洞窟から50mほど下流にある別の滝です。洞窟の写真がSNSで広まる中で、名前が混同されるようになりました。
「濃溝」という名前は、農業用の水車を回すために掘られた溝「農溝(のうみぞ)」に、水を表す「さんずい」がついて「濃溝」になったといわれています。
ハートの光が見える時期
洞窟の入口から差し込む光と、水面に映った影が合わさって、ハートの形に見えることがあります。千葉県の観光サイトによると、見えやすいのは3月と9月の彼岸(ひがん:春分・秋分の日を中心とした1週間)のころの早朝、午前6時半ごろからの約1時間です。
ほかの季節の楽しみもあります。6月下旬にはゲンジボタルやヘイケボタルが舞い、秋は本州でいちばん遅いといわれる亀山地区の紅葉が見られます。周辺には渓流沿いの散策路もあります。
行き方と注意
車の場合は、館山自動車道の君津ICから約38分です。無料駐車場があります。電車の場合は、JR久留里線の上総亀山駅からタクシーで約15分です。
君津市によると、ハートがいちばんよく見える洞窟の正面付近は、現在、落石や崖崩れのおそれがあります。訪れる際は、現地の表示や立入規制に従ってください。
ヒント
- ハートの形を見たいなら、3月と9月の彼岸のころの早朝に合わせて出かけましょう。時期を外すと、ハートの形ははっきり見えません。
- 散策路のまわりにはマムシやヒルが出ることがあります。長ズボンと歩きやすい靴で出かけましょう。
- 散策路の途中には鐘もあります。洞窟だけでなく、渓流沿いを少し歩いてみるのもおすすめです。
出典
- 清水渓流広場(濃溝の滝・亀岩の洞窟)|君津市 (新しいタブで開きます)
- 清水渓流広場(濃溝の滝・亀岩の洞窟)|千葉県公式観光サイト まるごとe! ちば (新しいタブで開きます)
- 濃溝の滝 - Wikipedia (新しいタブで開きます)
更新日 2026年9月30日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。