越前大野城
Echizen Ono Castle
条件がそろった秋から春の早朝、盆地を覆う雲海の上に天守だけが浮かぶ「天空の城」。山の上の天守からは、ふもとの城下町と大野盆地を見渡せます。
織田信長の家臣が築いた山の上の城
越前大野城は、福井県大野市の中心にある小高い山「亀山(かめやま)」の頂上に立つ城です。大野市によると、織田信長が大野郡を平定させたあと、家臣の金森長近(かなもり ながちか)が亀山に城を築き、東のふもとに城下町をつくり始めました。1682年からは土井(どい)氏が、明治維新で藩がなくなるまで城主を務めました。
江戸時代には町の大火で城も何度か焼け、1775年には本丸(ほんまる。城の中心部分)も焼失しましたが、1795年に再建されています。明治に入って建物は取り壊され、石垣だけが残りました。今の天守(てんしゅ。城のシンボルとなる高い建物)は1968年、元の藩士の家の人の寄付で、当時の姿を推定して建てられたものです。
天守の展示と、自然石の石垣
天守の中は資料館になっていて、歴代城主の土井氏ゆかりの品などが展示されています。山の上に立つ天守からは、ふもとの城下町を見下ろせます。
江戸時代から残る石垣は、自然の石をほぼそのまま積み上げる「野面積み(のづらづみ)」という方法で造られ、福井県の文化財に指定されています。日本100名城にも選ばれています。
「天空の城」に出会うには
越前大野城が「天空の城」と呼ばれるのは、大野盆地が雲海(うんかい。山の上から見下ろす、海のように広がる雲や霧)に包まれ、山頂の城だけが雲の上に浮かんで見えることがあるからです。越前おおの観光ガイドによると、見られるのは10月から4月で、特に11月がねらい目。時間は明け方から午前9時ごろまでで、前日の湿度が高い、寒暖差が大きい、風が弱い、という条件がそろったときに現れます。見られるのは年に10日ほどです。
雲海に浮かぶ城を見るなら、城そのものではなく、北西の向かいにある「犬山城跡(いぬやまじょうあと)」の展望台から眺めるのがよいとされています。
行き方と開いている時期
JR越前大野駅から登山口まで歩いて約20分、登山口から天守までは上り坂を約20分歩きます。車なら中部縦貫自動車道の大野IC(インターチェンジ)から登山口まで約10分です。
天守は冬の間(12月から3月)は閉館します。積雪の状況によって3月下旬に特別開館することもあります。開館時間と料金は大野市の公式サイトで確認してください。
ヒント
- 天守へは山道を歩いて登ります。歩きやすい靴で出かけましょう。
- 雲海は冬の閉館期間にも現れることがあります。城に入れなくても、犬山城跡の展望台から眺めることはできます。
- 東のふもとには、金森長近がつくり始めた城下町が広がっています。城とあわせて歩いてみましょう。
出典
- 越前大野城 施設紹介|大野市公式ウェブサイト (新しいタブで開きます)
- 奇跡の光景!絶対見たい天空の城 越前大野城|越前おおの観光ガイド (新しいタブで開きます)
- 越前大野城|ふくいドットコム(福井県観光連盟) (新しいタブで開きます)
更新日 2026年9月30日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。