西郷隆盛銅像
Statue of Saigō Takamori (Kagoshima)
明治維新の立役者・西郷隆盛が、最期を迎えた城山を背に軍服姿で立つ高さ8mの銅像。東京・上野の着物姿の像とはまた違う、故郷鹿児島の西郷隆盛です。
鹿児島の英雄、西郷隆盛
西郷隆盛(さいごう たかもり、1828〜1877年)は、薩摩藩(今の鹿児島県)の城下町、今の鹿児島市に生まれた武士です。薩摩と長州(今の山口県)の同盟を結び、1868年には江戸城を戦わずに明け渡させるなど、江戸幕府が倒れて明治の新しい政府ができる「明治維新」で中心的な役割を果たしました。
新政府では陸軍大将にもなりましたが、のちに政府と対立し、1877年、不満を持つ元武士たちとともに西南戦争を起こします。最後は政府軍に囲まれ、鹿児島の城山(しろやま)で最期を迎えました。
ハチ公の作者が8年かけた銅像
銅像は、城山のふもとに立っています。作ったのは彫刻家・安藤照(あんどう てる)で、東京・渋谷の「忠犬ハチ公」像の作者でもあります。1928年に依頼を受けてから8年をかけて制作し、西郷の没後50年を記念して、1937年5月23日に完成しました。
像は日本で最初の陸軍大将の制服姿で、城山を背にまっすぐに立っています。高さは像だけで5.257m、台座を含めると8mになります。台座の築山には、鹿児島県南部の根占(ねじめ)から運ばれた花こう岩が使われています。戦時中には金属として国に差し出される対象になりかけましたが、市民の反対で残されました。
上野の西郷さんとの違い
西郷隆盛の銅像といえば、東京の上野公園の像も有名です。こちらは高村光雲(たかむら こううん)の作で1898年に完成したもので、着物姿で愛犬を連れ、うさぎ狩りに出かける姿をしています。一方、鹿児島の像は軍服姿。同じ人物でも、ずいぶん印象が違います。
道路をはさんだ向かい側に撮影スポットが設けられていて、像の全体をきれいに写真に収められます。撮影スポットでは、西郷の愛犬の像も一緒に写せるようになっています。
行き方と周辺
鹿児島市内の主な観光地を回る周遊バス「カゴシマシティビュー」の「西郷銅像前」で降りてすぐです。市電(路面電車)なら「朝日通」電停から歩いて約8分です。
近くには、鹿児島県歴史・美術センター黎明館、鹿児島市立美術館、照国神社、鹿児島県立博物館などがあります。
ヒント
- 像は大きく、真下からだと見上げる形になります。全身を撮るなら、道路の向かいの撮影スポットへ行きましょう。
- 銅像を見たあとは、西郷が最期を迎えた城山にも足をのばすと、この像がここに立つ意味がよくわかります。
- 上野公園の像を見たことがある人は、服装やポーズの違いを比べてみるとおもしろいです。
出典
更新日 2026年9月29日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。