箱根神社
Hakone Shrine
芦ノ湖のほとり、杉の古木に囲まれた箱根の古社。湖の中に立つ朱色の「平和の鳥居」は、箱根を代表する風景として国内外から多くの人が訪れます。
武士たちが信仰した「関東総鎮守」
箱根神社は、箱根山の神々を「箱根大神(はこねのおおかみ)」としてまつる神社です。神社によると、奈良時代の757年、万巻上人(まんがんしょうにん)というお坊さんが神のお告げを受けて、今の場所に社殿を建てたのが始まりです。古くは神道と仏教が混じり合った「箱根権現(はこねごんげん)」と呼ばれ、明治のはじめに神と仏を分ける政策によって箱根神社と改められました。
箱根は東西を結ぶ道の山越えの場所だったので、旅の安全を祈る人々に広く知られました。鎌倉幕府を開いた源頼朝も深く信仰し、その後も戦国大名の北条氏や徳川家康など、多くの武将が大切にしてきました。そのため「関東総鎮守(かんとうそうちんじゅ、関東全体を守る神社)」とも呼ばれ、今では開運や交通安全、縁結びの神様として親しまれています。
湖に立つ「平和の鳥居」
箱根神社でいちばん知られているのが、芦ノ湖の水の中に立つ朱色の鳥居(とりい、神社の入口に立つ門)です。1952年、当時の皇太子(今の上皇)の立太子礼と、講和条約の締結による日本の独立を記念して建てられました。1964年には、箱根大神の鎮座1200年と東京オリンピックの開催を記念して「平和」と書かれた額が掲げられ、それ以来「平和の鳥居」と呼ばれています。額の文字は、講和条約に署名した吉田茂元首相が書いたものです。
「平和」の額は湖の側を向いているので、岸からは見えません。芦ノ湖の遊覧船に乗ると見ることができます。鳥居は写真を撮る人にとても人気があり、撮影のために列ができることもあります。
杉の参道と九頭龍神社
社殿へは、老杉に囲まれた参道の石段を90段ほど上ります。境内には「矢立の杉」「安産杉」と呼ばれる御神木(ごしんぼく、神が宿るとされる木)もあります。階段を避けたい場合は、階段のない森の小道や、宝物殿からのエレベーターも使えます。
本殿のすぐ右隣には、九頭龍(くずりゅう)大神をまつる「九頭龍神社(新宮)」があります。本来の九頭龍神社(本宮)は芦ノ湖畔の森の中にあり、そちらへは湖畔の遊歩道を歩く(片道30分ほど)か、モーターボートで向かいます。
行き方
電車なら、小田急線などで箱根湯本駅まで行き、そこから元箱根方面行きのバスに乗ります。箱根登山電車と箱根ロープウェイで桃源台まで行き、芦ノ湖の遊覧船で元箱根港に渡る行き方もあり、港からは歩いて約10分です。新宿からは元箱根まで高速バスも出ています。
バス停「箱根神社入口」には、10時から16時の間はバスが止まりません。この時間帯は、ひとつ先の「元箱根港」で降りてください。
ヒント
- 平和の鳥居の前は、写真を撮る人の列ができやすい場所です。時間に余裕をもって訪れましょう。
- 「平和」の文字を見たいなら、芦ノ湖の遊覧船に乗って湖の側から鳥居を眺めてください。
- 10時から16時はバス停「箱根神社入口」にバスが止まらないので、「元箱根港」で乗り降りしましょう。
- 土日祝日は国道1号線などが渋滞しやすいので、車で行く場合は早めに出発しましょう。
出典
- 箱根神社(九頭龍神社)公式ホームページ (新しいタブで開きます)
- 箱根神社・九頭龍神社・箱根元宮の由緒並に宝物と文化財 | 箱根神社 (新しいタブで開きます)
- 境内のご案内と箱根全山の神社 | 箱根神社 (新しいタブで開きます)
- アクセス | 箱根神社 (新しいタブで開きます)
- 芦ノ湖に映える朱色の鳥居 | 箱根町観光協会公式サイト (新しいタブで開きます)
更新日 2026年9月30日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。