山梨県 · 自然
忍野八海
Oshino Hakkai
富士山の雪解け水が何十年もかけて地下を流れ、澄んだ泉となって湧き出す8つの池。かつて富士山に登る人々が身を清めた場所で、世界文化遺産「富士山」の一部です。
富士山の水が湧く8つの池
忍野八海(おしのはっかい)は、山梨県忍野村にある8つの湧き水の池です。富士山に降った雪や雨が、溶岩の層を通って数十年かけてろ過され、ここで地上に湧き出しています。そのため水はとても澄んでいて、池の底や水草までくっきり見えます。
8つの池は、出口池・お釜池・底抜池・銚子池・湧池・濁池・鏡池・菖蒲池です。1934年に国の天然記念物に、1985年に「名水百選」(日本各地のすぐれた湧き水や川を選んだ100か所)に選ばれました。
富士山の信仰と世界遺産
江戸時代、富士山を信仰する人々の集まり「富士講(ふじこう)」の信者たちは、富士山に登る前にこの8つの池をめぐり、水で身を清めました。それぞれの池には水の神である八大竜王(はちだいりゅうおう)がまつられています。
こうした信仰とのつながりから、忍野八海は2013年、世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産(世界遺産を形づくる場所の一つ)として登録されました。
見どころと行き方
鏡池は、風のない日に水面に富士山が鏡のように映ることから名付けられました。菖蒲池からは、石碑の向こうに富士山を望めます。
富士急行線の富士山駅からバスで約15分、「忍野八海」バス停から歩いて約5分です。車なら中央自動車道の河口湖インターチェンジから約20分、山中湖インターチェンジから約10分です。池は屋外にあり、決まった営業時間はありませんが、底抜池だけは見学できる時間が決まっています。
ヒント
- 池に硬貨を投げ入れないでください。多くの言語で禁止の看板が出ていますが、硬貨が増えて水の環境が心配されています。
- 池のまわりの多くは私有地です。住んでいる人や店の人の迷惑にならないよう、立ち入ってよい場所を確かめて歩きましょう。
- 車で行く場合は、周辺の有料駐車場を利用します。
出典
- 忍野八海 - 観光情報 - 忍野村
- 忍野八海/富士の国やまなし観光ネット 山梨県公式観光情報
- 忍野八海 | 忍野村観光協会
- 忍野八海 - Wikipedia
- 世界遺産「忍野八海」に観光客が大量の硬貨を投入 - 弁護士ドットコムニュース
更新日 2026年9月28日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。