八坂神社
Yasaka Shrine
四条通の突き当たりで朱色の楼門が迎える、祇園の中心の神社。京都の人に「祇園さん」と呼ばれ、日本三大祭の一つ・祇園祭はこの神社の祭りです。
疫病よけの祈りから始まった「祇園さん」
八坂神社は、京都のメインストリート・四条通の東の端、花街として知られる祇園に建つ神社です。京都の人からは「祇園さん」と呼ばれて親しまれています。まつられている主な神様は素戔嗚尊(すさのをのみこと)。かつては牛頭天王(ごずてんのう)とも呼ばれ、疫病(伝染病)を鎮める神として信仰されてきました。
始まりには諸説ありますが、656年に朝鮮半島から来た人が神をまつったという説と、876年に僧がお堂を建てたという説が伝わっています。877年に疫病がはやった際、ここで祈ったところ収まったとされ、それをきっかけに大きく発展しました。明治時代に神道と仏教が分けられるまでは、「祇園感神院(ぎおんかんしんいん)」という神と仏を一緒にまつる場所でした。
西楼門と国宝の本殿
四条通からまっすぐ見える朱色の門が、神社のシンボルの西楼門(にしろうもん)です。1497年に再建された境内で最も古い建物で、重要文化財です。1913年に路面電車を通すため四条通が広げられたとき、通りの真ん中から見えるように門ごと位置を動かしました。
本殿は2020年に国宝に指定されました。本殿と拝殿(参拝する人のための建物)が一つの大きな屋根で覆われた、ほかにない造りで、神社の本殿としては最大規模です。今の本殿は1654年に江戸幕府が再建したものです。同じ年に境内・境外の26棟が新たに重要文化財に加わり、重要文化財の建物は合わせて29棟になりました。
境内の中ほどにある舞殿(ぶでん)には、花街のお茶屋や近くの料理店から奉納されたたくさんの提灯が下がっていて、夜に灯りがともる姿が印象的です。境内の美御前社(うつくしごぜんしゃ)の脇には「美容水」と呼ばれる湧き水があり、肌に2、3滴つけると身も心も美しくなるといわれています。
7月の祇園祭
祇園祭は、869年に疫病が広がったとき、当時の国の数にちなんだ66本の矛を立てて災いよけを祈ったことに始まる、八坂神社の祭りです。7月1日から31日まで1か月にわたって神事や行事が続きます。
有名なのは豪華な山鉾(やまほこ:飾り立てた大きな山車)の巡行ですが、神社にとっての中心は、3基の神輿(みこし)が町を回る神事です。7月17日の夕方に神社を出た神輿は、四条寺町の御旅所(おたびしょ)に24日まで滞在し、その夜に神社へ戻ります。
神社の隣の円山公園はかつて境内の一部で、京都でも指折りの桜の名所です。春は桜とあわせて訪れるのもおすすめです。
行き方
京阪電車の祇園四条駅から歩いて約5分、阪急電鉄の京都河原町駅から約8分です。京都駅からは市バス100番・206番で「祇園」バス停下車すぐです。境内に駐車場はありません。
ヒント
- 四条通から見える西楼門はシンボル的な門ですが、表参道の正門は南側の南楼門です。祇園祭の神輿もこの門から出発します。石鳥居(重要文化財)のある南側の参道からも歩いてみましょう。
- 境内に駐車場がないので、電車かバスで行きましょう。
- 7月の祇園祭の期間だけ、笹の葉で作った厄除けのお守り「粽(ちまき)」が授与されます。家の軒先に吊るして使うものです。
出典
更新日 2026年9月29日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。