善光寺
Zenko-ji Temple
約1400年前に開かれたと伝わる長野市の古刹。宗派を問わずすべての人を受け入れてきた寺で、本堂の床下の真っ暗な通路を手探りで進む「お戒壇めぐり」が体験できます。
宗派を問わない「みんなのお寺」
善光寺は長野県長野市にある寺で、開かれたのは約1400年前と伝えられています。日本の寺はふつう一つの宗派(仏教の流派)に属していますが、善光寺はどの宗派にも属さず、天台宗と浄土宗の2つの宗派がともに守っています。宗派や立場にかかわらず誰でも救われる寺として、平安時代から全国の人々がお参りに訪れてきました。
本尊(寺の中心としてまつられる仏像)は「一光三尊阿弥陀如来(いっこうさんぞんあみだにょらい)」です。この本尊は誰も見ることのできない「秘仏」とされています。
国宝の本堂と「お戒壇めぐり」
今の本堂は1707年に建てられたもので、1953年に国宝に指定されました。高さ約27m、間口約24m、奥行き約54mあり、屋根はヒノキの皮で葺かれています。上から見ると、鐘を打つT字形の道具「撞木(しゅもく)」のような形をしているため「撞木造り」と呼ばれます。
本堂の最も奥、本尊が安置されている場所の真下には、光がまったく入らない通路があります。これが「お戒壇めぐり」です。一寸先も見えない暗闇のなかを進み、途中にある「極楽の錠前」を手探りで探します。この錠前は本尊とつながっているとされ、触れることで本尊と縁を結べると言われています。
本堂では毎朝欠かさず、僧侶によるお勤め「お朝事(おあさじ)」が行われています。
参道と行き方
本堂へ向かう石畳の参道「仲見世通り」には、お土産や食べ物の店が並んでいます。境内のまわりには、参拝者が泊まれる寺の宿「宿坊(しゅくぼう)」が39あり、名前が「院」で終わるのは天台宗、「坊」で終わるのは浄土宗の宿坊です。
長野駅から歩いて約30分、バスなら約10分で「善光寺大門」バス停に着きます。境内へのお参りは無料ですが、本堂の内陣やお戒壇めぐり、山門などに入るには参拝券が必要です。見学には1〜2時間ほどみておくとよいでしょう。
2027年春は7年に一度の「御開帳」
善光寺では数え年で7年に一度、ふだんは宝庫に納められている「前立本尊(まえだちほんぞん)」という仏像を本堂に迎えて公開する「御開帳(ごかいちょう)」が行われます。次の御開帳は2027年4月4日から6月19日までの予定で、善光寺で最も大きな行事です。この期間は非常に混み合うことが予想されるので、最新情報は公式サイトで確認してください。
ヒント
- お戒壇めぐりの通路は本当に真っ暗で、何も見えません。前の人とぶつからないよう、ゆっくり進みましょう。
- 朝のお勤め「お朝事」を見てみたい人は、公式サイトで時刻を確認してください。境内のそばの宿坊に泊まると、朝の境内へ出かけやすくなります。
- 本堂の東側の入口近くのトイレは工事中です。
出典
更新日 2026年9月28日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。