長崎ランタンフェスティバル
中華街の小さな旧正月行事が、約1万5千個の中国ランタンで街じゅうを染める冬の祭りに。皇帝パレードや龍踊りの見どころと、日程の決まり方をまとめました。
最近の開催
| 年 | 日程 | 来場者数 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2027 | 2月5日〜21日(予定) | — | 17日間の予定。皇帝パレードは2月13日・20日、媽祖行列は2月7日・14日の予定です。 |
| 2026 | 2月6日〜23日 | 約80万人(速報値) | この年から開幕日を「2月の第1金曜日」に固定し、18日間に。土日祝日の雨で龍踊りの中止やパレードの短縮があり、目標の110万人には届きませんでしたが、前年より約28万人増えました。 |
| 2025 | 1月29日〜2月12日 | 約52万人 | 30回目。強い寒波で会期の15日間のうち10日が悪天候となり、皇帝パレードが初めて2回とも中止に。コロナ禍で中止した年を除く直近10回で最も少ない集客数でした。 |
| 2024 | 2月9日〜25日 | 約121万人(速報値) | 4年ぶりの本格開催で、例年より2日長い17日間。福山雅治さん・仲里依紗さんが皇帝・皇后役を務めた特別版の皇帝パレードもあり、過去最多の集客数になりました。 |
| 2023 | 1月22日〜2月5日 | 約53万人 | 新型コロナで2021年・2022年と中止が続いた後、3年ぶりの開催。ランタンはコロナ前と同じ約1万5千個が飾られました。 |
いつ、どこで開かれる?
長崎ランタンフェスティバルは、長崎県長崎市の中心部で冬に開かれる祭りです。もとは中国の旧正月(春節)に合わせて、春節から元宵節(旧暦1月15日の小正月)までの15日間に開かれていたため、毎年会期が前後していました。2026年からは「2月の第1金曜日に開幕」と日程が固定され、2026年は2月6日から23日までの18日間でした。
次回について、長崎市の公式観光サイトは、2027年2月5日(金)から21日(日)までの17日間開催すると発表しています。会場は長崎新地中華街(長崎の中華街)とその隣の湊公園を中心に、中央公園、眼鏡橋のある中島川公園、唐人屋敷、興福寺、孔子廟、浜町のアーケード(浜んまち)など、街なかに広がります。
中華街の「春節祭」から街全体の祭りへ
長崎は、江戸時代から中国の貿易船(唐船)が入港していた街です。祭りの始まりは1987年。長崎新地中華街に中華門(牌楼)ができて1周年の春節に、中華街の人たちが約400個のランタンを飾って「春節祭」を開いたのが最初です。
これが好評だったため、1994年に市や商工会議所などが実行委員会をつくって規模を広げ、名前も「長崎ランタンフェスティバル」になりました。冬の観光の閑散期に、泊まりがけで来てもらうことが狙いでした。その後、皇帝パレードなどの催しが加わり、2013年には集客数が初めて100万人を超えました。
新型コロナウイルスの影響で、2021年と2022年は中止になりました(2022年も明かりはともされました)。2023年に3年ぶりに再開し、2024年には過去最多の約121万人が訪れています。
見どころ:ランタンの街並みと行列
期間中、中華街や浜町、観光通りのアーケードなど市内中心部に、約1万5千個の中国ランタン(中国式の提灯)が飾られます。ランタンでできたオブジェもあり、大きなものは約10メートルになります。中華街会場の銅座川沿いは桃色のランタンで統一されていて、ほかの会場とは違う雰囲気です。
目玉の「皇帝パレード」は、清の時代の皇帝と皇后が新年に街へ出て人々と新年を祝う様子をイメージした行列で、豪華な中国衣装の約150人が中央公園から湊公園まで練り歩きます。期間中の土曜日に行われ、2027年は2月13日と20日の予定です。皇帝・皇后役には毎年ゲストが選ばれ、2024年は長崎県出身の福山雅治さんと仲里依紗さんが務めました。
日曜日には「媽祖(まそ)行列」があります。江戸時代、長崎に着いた中国の貿易船(唐船)の乗組員が、航海の安全を守る女神・媽祖の像を船から寺の媽祖堂へ運んだ行列を再現したものです(2027年は2月7日と14日の予定)。龍踊り(じゃおどり)は期間中毎日行われ、唐人服姿の人たちが長さ約20メートルの龍をあやつって舞います。
体験できること
長崎孔子廟は、1893年に清国政府と日本に住む華僑が協力して建てた中国様式の霊廟で、期間中は飾り付けられた廟内を歩き、大成殿で旧正月のお参りができます(入館は有料)。
唐人屋敷会場では、「土神堂」「天后堂」「観音堂」「福建会館」の4つのお堂を巡ってろうそくを供え、願い事をする「ロウソク祈願四堂巡り」があります。観光通りには中国の縁結びの神様「月下老人」が置かれ、恋愛の願い事を書いて納める「恋ランタン」の祈願所も設けられます。子ども向けには、ランタンを手作りできるコーナーもあります。
混雑と天気への備え
人出が最も多くなるのは週末や祝日、特に皇帝パレードのある土曜日です。2024年はパレードの日の1日だけで約18万5千人が訪れ、1日の集客数の記録になりました。湊公園につながる中華街は夜になると大変混み合うので、ゆっくり見たいなら平日の訪問を考えるとよいでしょう。
2月の長崎は冷え込む年もあります。2025年は会期中の平均気温が5℃と低く、寒波の影響で皇帝パレードが2回とも中止になりました。2026年も雨で龍踊りが中止になったり、パレードのコースが短くなったりした日がありました。屋外を長く歩くので防寒具と雨具を用意し、催しの予定は当日に公式サイトで確認しましょう。
ヒント
- 会期は「2月の第1金曜日に開幕」に固定されました。2027年は2月5日(金)〜21日(日)の予定です。
- ランタンは夜に明かりがともってからが見ごろです。会場は中華街、中島川(眼鏡橋)、浜町アーケードなど市内中心部に点在しているので、いくつか巡ってみましょう。
- 皇帝パレードは土曜日、媽祖行列は日曜日、龍踊りは毎日です。見たい行列に合わせて曜日を選びましょう。
- 雨や寒波で行列が中止・短縮されることがあります。出かける前に公式サイトのお知らせを確認しましょう。
- 週末、とくにパレードの日の中華街周辺はとても混みます。人混みが苦手なら平日がおすすめです。
出典
- 長崎市公式観光サイト travel nagasaki「長崎ランタンフェスティバル」 (新しいタブで開きます)
- travel nagasaki「2027長崎ランタンフェスティバルの日程が決まりました!」 (新しいタブで開きます)
- travel nagasaki「長崎ランタンフェスティバル」2026年開催時のページ(Internet Archive) (新しいタブで開きます)
- travel nagasaki「長崎ランタンフェスティバル」2024年開催時のページ(Internet Archive) (新しいタブで開きます)
- Wikipedia「長崎ランタンフェスティバル」 (新しいタブで開きます)
- 長崎新聞「今年で30回目!長崎ランタンフェスティバル コロナ禍の中止も経験…持続可能な祭りを模索」(2025年1月29日) (新しいタブで開きます)
- NBC長崎放送(TBS NEWS DIG)「長崎ランタンフェス 2026年から開催期間を「固定」へ」(2025年12月26日) (新しいタブで開きます)
- NBC長崎放送(TBS NEWS DIG)「長崎ランタンフェス集客80万人「目標110万人」届かず」(2026年3月10日) (新しいタブで開きます)
- NBC長崎放送(TBS NEWS DIG)「長崎ランタンフェス、目標90万人→52万人に激減 過去10回で最少」(2025年2月14日) (新しいタブで開きます)
- NCC長崎文化放送「過去10年間で最少の集客数 長崎ランタンフェスティバル」(2025年2月14日) (新しいタブで開きます)
- 長崎新聞「長崎ランタンフェスが閉幕 集客数は過去最多121万人」(2024年2月26日) (新しいタブで開きます)
- 朝日新聞「ランタンフェス閉幕 53万人が来場「再スタートできた」」(2023年2月7日) (新しいタブで開きます)
- NBC長崎放送(TBS NEWS DIG)「3年ぶり開催 長崎ランタンフェスティバル 概要発表」(2023年1月10日) (新しいタブで開きます)