祭り · 2月

さっぽろ雪まつり

高校生が作った6つの雪像から始まった祭りが、今では国内外から200万人以上が訪れる冬の一大イベントに。見どころと、寒さに負けない歩き方をまとめました。

A huge snow sculpture of a church facade lit with colourful projection mapping at night, Sapporo Snow Festival
Photo: t-konno (新しいタブで開きます), CC BY-SA 3.0 (新しいタブで開きます), via Wikimedia Commons
開催地

北海道

  • 北海道札幌市の大通公園(大通会場)、すすきの(すすきの会場)、つどーむ(つどーむ会場)

最近の開催

年日程来場者数備考
20272月4日〜11日(予定)—第77回。大通・すすきの・つどーむの3会場で開催予定で、大通会場には大雪像5基が並ぶ予定です。
20262月4日〜11日約253万9千人(大通・つどーむ会場の合計)第76回。会期前の記録的な大雪を乗り越えて開催。アメリカ建国250周年にちなんだ雪像や氷像が置かれ、国際雪像コンクールは50回目を迎えました。来場者は前年を上回りました。
20252月4日〜11日約232万7千人(大通・つどーむ会場の合計)第75回。1月の記録的な少雪と気温の高さで雪集めや雪像づくりに苦労しました。大通会場3丁目にスケートリンクが初めて登場しました。
20242月4日〜11日約238万9千人(大通・つどーむ会場の合計)第74回。つどーむ会場が4年ぶりに再開し、大通会場の飲食ブースと国際雪像コンクールも4年ぶりに復活。最終日は大雪警報が出ました。
20232月4日〜11日約175万人(大通会場のみ)第73回。2021年・2022年のオンライン開催を経て、3年ぶりに会場で開催。つどーむ会場はなく、大通会場は1〜10丁目に縮小して行われました。

いつ、どこで開かれる?

さっぽろ雪まつりは、北海道の札幌市で毎年2月上旬の約1週間開かれる冬の祭りです。近年は2月4日から、祝日の建国記念の日にあたる2月11日までの8日間が会期になっています。主催は札幌市や札幌観光協会などで、陸上自衛隊も雪像づくりに協力しています。

次回は第77回で、公式サイトによると2027年2月4日(木)から2月11日(木・祝)までの8日間、大通会場・すすきの会場・つどーむ会場の3会場で開かれる予定です。入場は無料です(一部のアトラクションを除く)。

3つの会場、それぞれの楽しみ方

メイン会場の大通会場は、札幌の中心部を東西に延びる大通公園の1丁目から11丁目まで、約1.1キロメートルにわたります。ここには高さのある大雪像が並び、世界各地のチームが腕を競う国際雪像コンクールの作品も見られます。公園なので会期中はいつでも見学でき、夜はライトアップされます。雪像に映像を映すプロジェクションマッピングもあり、昼と夜で印象ががらりと変わります。

すすきの会場は、札幌の繁華街すすきののメインストリートに氷像(氷の彫刻)が並ぶ会場です。氷像は調理師など約200人が、会期直前の丸3日間、連日夜間に作業して彫り上げます。会期の3日ほど前から制作が始まるので、直前に行けば彫っている様子を見られることがあります。

つどーむ会場は、スポーツ交流施設「つどーむ」を使った家族向けの会場で、大きな雪の滑り台などで雪遊びを楽しめます。地下鉄東豊線の栄町駅からシャトルバスまたは徒歩で行けます。

中高生の6つの雪像から始まった歴史

第1回は1950年。地元の3つの高校と2つの中学校の生徒が、当時市民の雪捨て場だった大通7丁目の広場に6つの雪像を作りました。雪合戦やダンスなども行われ、5万人ほどが集まる予想以上の人気となりました。1953年には高さ15メートルの大雪像が初めて登場し、1955年からは自衛隊が大雪像づくりに参加するようになります。

1972年に札幌で冬季オリンピックが開かれると、テレビ中継を通じて雪まつりは世界に知られるようになりました。この年に作られた高さ25メートルの雪像「ガリバーようこそ札幌へ」は、今も史上最大の雪像です。1974年にはオイルショックで雪を運ぶトラックの燃料が足りず、雪像の中にドラム缶を詰めて雪の量を補ったそうです。同じ年に国際雪像コンクールが始まり、1983年にすすきの会場が加わり、1987年には会期が7日間に延びました。

会期が7日間になった1987年以降で来場者が最も多かったのは、2019年の約273万7千人です。名前の「さっぽろ」がひらがななのは、市民に親しまれる簡単な名前にしようという関係者の意見によるものだそうです。

雪像はどうやって作られる?

雪像づくりは、毎年1月7日の「雪輸送開始式」から始まります。札幌市内や近郊から約2週間かけて雪を運び、10トントラックでおよそ3,000台分にもなります。除雪で出た雪は不純物が混じっていて、溶けて崩れやすいため使わず、きれいな雪を集めています。

大通会場の大雪像は、陸上自衛隊と市民の制作委員会が担当します。準備は前の年の9月頃から始まり、大通会場では12月下旬に枠を組み、1月上旬に雪を詰めて固め、1月中旬に枠を外して削り出し、細かな彫刻で仕上げます。2026年の祭りでは、3会場で合わせて約210基の雪像・氷像が作られました。

会期が終わると、倒れる事故を防ぐため、翌朝には雪像が重機で壊されます。最終日の後に訪れると雪の山しか残っていないので、日程には注意しましょう。

寒さと混雑への備え

会期中の2月は札幌が1年で最も寒い時期で、2月の平均気温はマイナス2.3℃です。長い時間外を歩くことになるので、セーターなどを重ね着したうえで、しっかりした冬用のコートを着て、帽子・耳あて・手袋も用意しましょう。建物の中は暖房がよく効いているので、脱ぎ着しやすい服装が便利です。

会場周辺の路面は凍っていることが多く、靴底に溝のない靴では滑ります。靴に付ける「滑り止め」は、大通会場のオフィシャルショップや周辺のコンビニ、駅の売店で買えます。凍った道では、滑り止めの砂がまかれた場所を選び、特に横断歩道では足元に気をつけてください。

期間中は国内外から200万人以上が訪れ、どの会場も大勢の人でにぎわいます。会期前は大通会場とつどーむ会場には入れないので、見学は会期中に計画しましょう。大通会場には案内所があり、外国語ボランティアによる会場案内も行われています。

ヒント

  • 大雪像は昼と夜の両方で見るのがおすすめです。夜はライトアップやプロジェクションマッピングで雰囲気がまったく変わります。
  • 冬用の靴がなければ、現地で靴に付ける滑り止めを買いましょう。大通会場のオフィシャルショップやコンビニで手に入ります。
  • 大通会場は地下鉄の大通駅、すすきの会場はすすきの駅を降りてすぐです。
  • 会期が終わった翌朝には雪像が取り壊されます。最終日の後に札幌に着く日程にしないよう注意しましょう。
  • 雪遊びをしたい子ども連れなら、滑り台などがあるつどーむ会場がおすすめです。

出典

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