祭り · 2月

十日町雪まつり

「雪を友とし、雪を楽しむ」。日本有数の豪雪地で1950年に始まった、住民が主役の雪まつりです。街じゅうに散らばる手づくりの雪像を巡る楽しみ方を紹介します。

Red fireworks over a large illuminated snow stage at the Tokamachi Snow Festival's former Snow Carnival
Photo: Rebirth10 (新しいタブで開きます), CC BY-SA 4.0 (新しいタブで開きます), via Wikimedia Commons
開催地

新潟県

  • 新潟県十日町市内一円(十日町駅周辺のメインエリア、市内各地のおまつりひろば)

最近の開催

年日程来場者数備考
20272月19日〜21日(予定)—第78回。19日(金)の夜に雪の芸術展芸術部門の審査。時間や内容の詳細は2026年12月ごろ発表予定です。
20262月20日〜22日—第77回。20日(金)夜は雪像鑑賞と芸術部門の審査のみ。市立西小学校グラウンドがメインエリア「スノウリッチひろば」となり、14か所のおまつりひろばが開設されました。十日町市の新市誕生20周年の記念企画もあり、天候に恵まれ前年を上回る人出だったと実行委員会は報告しています。
20252月15日〜16日(14日夜に芸術部門の審査)—第76回。十日町駅から徒歩約10分のメインエリアに飲食店の屋台やステージ、雪上アクティビティが並び、地域の芸術祭「大地の芸術祭」とのコラボ作品も登場しました。
20242月16日〜17日—第75回。金・土曜の2日間の開催。雪の少ない年でしたが、市総合体育館・博物館周辺をメインエリアに、12か所のおまつりひろばがすべて開かれました。
20232月18日—第74回。新型コロナウイルスの影響による2021年・2022年の中止を経て、3年ぶりに1日限りで開催。雪像は3部門で42作品が作られました。

いつ、どこで開かれる?

十日町雪まつりは、新潟県十日町市で毎年2月の中旬から下旬の週末に開かれる冬の祭りです。会場は1か所ではなく、市内のあちこちが舞台になります。日程は年によって異なり、2026年の第77回は金曜日の夜に雪像の審査と鑑賞が行われ、土曜日と日曜日に本格的な催しが開かれる3日間でした。主催は十日町雪まつり実行委員会です。

次回は第78回で、実行委員会の発表によると2027年2月19日(金)から21日(日)までの3日間に開かれる予定です。19日の夜には「雪の芸術展」芸術部門の審査が行われます。開催時間や催しの内容は、2026年12月ごろに決まり次第発表されるとのことです。

「現代雪まつり発祥の地」と呼ばれる理由

第1回は1950年(昭和25年)2月4日・5日に開かれました。積雪が90センチほどと雪の少ない冬でしたが、35点の雪像が並び、仮装コンクールなども行われました。日本で初めて住民が主体となって雪まつりを開いたことから、十日町市は「現代雪まつり発祥の地」として知られています。

きっかけは1947年、昭和天皇が新潟県を訪れた際に「雪国で何か明るい話題はないか」と尋ねたことだったと、雪まつりを提案した地元の文化協会の会長が語っています。それまで雪は、屋根の雪下ろしや道の雪かきに追われる「たたかう相手」でした。暗い気持ちで冬を過ごすより雪と仲良くしよう、という考えが「雪を友とし、雪を楽しむ」という今も続くコンセプトです。戦後に禁止されていた絹織物の生産が再開され、着物の産地だった地元を盛り上げたいという事情も背景にありました。

かつては有名歌手が出演する大きな雪上ステージ「雪上カーニバル」が名物で、1982年には前年に作られた雪のステージがギネスブックに「雪で作った世界最大の建造物」として認定されました。しかし2019年に制作中のステージで雪像が崩れる事故が起き、費用対効果なども検討された結果、雪上カーニバルは終わりました。2020年からは市民が主役の手づくりの祭りという原点に立ち返っています。

見どころ1:市民が作る「雪の芸術作品」

祭りの中心は、町内会や地域の団体、学校などが手作業で作る雪像です。公式サイトでは、雪まつりの原点と位置づけられています。大きさは家1軒ほどからダンプカーほどまでさまざまで、1週間から10日ほどかけて作られます。

雪像は「雪の芸術展」として「芸術部門」「特別部門」「学童部門」に分かれて展示され、芸術部門の作品は審査で各賞が決まります。2026年の第77回では芸術部門に17作品が出品され、初日の金曜日の夜に審査が行われました。学童部門では小学校や中学校の子どもたちの作品が並びます。雪像は市内の各地に点在しているので、パンフレットの地図を見ながら巡るのが楽しみ方の基本です。

見どころ2:地元の人がもてなす「おまつりひろば」

「おまつりひろば」は、市街地や山あいの集落など地域ごとに開かれる会場です。雪遊びのイベントや、地元の食べ物の屋台などで訪れた人をもてなしてくれます。2026年は14か所のひろばが開かれ、土曜日だけ開くひろばもありました。

近年は十日町駅から歩ける場所にメインエリアが設けられ、飲食店の屋台、ステージショー、雪上アクティビティなどが楽しめます。2026年は市立西小学校のグラウンドが「スノウリッチひろば」となり、夜には雪の上で花火「虹雪花火」が打ち上げられました。市の博物館の周辺は「TOPPAKUパーク」として、子ども向けのソリ引きや、雪で作った小屋「ほんやらどう」で雪国の衣装を着て写真を撮れるコーナーなどが用意されました。

雪国の環境と回り方

十日町市は日本でも有数の豪雪地です。市のまとめた統計では、1年で最も雪が積もる時期の積雪の深さは平均234センチにもなります。会期中も雪が降り続くことがあり、2026年には連続した降雪のために臨時駐車場の広さが変わるお知らせも出ました。雪道を歩ける靴と、雪をはじく防寒着で出かけましょう。

東京からは上越新幹線で越後湯沢駅まで行き、ほくほく線に乗り換えて十日町駅まで約2時間です。会期中は首都圏や長野からの臨時列車が運行されることがあり、2026年は新宿発の特急「ほくほく十日町雪まつり」が走りました。

雪像やひろばは市内に広く散らばっていて、歩くだけでは回りきれません。土日には市内を巡る無料シャトルバスや、各地のひろばと雪像を回る有料の周遊バスが運行されます。英語のパンフレットも会場で配られています。

ヒント

  • 2026年・2027年は初日の金曜日の夜に芸術部門の審査が行われます(2026年は金曜の夜は雪像の鑑賞のみで、屋台は出ませんでした)。完成したばかりの雪像を静かに見たい人に向いています。
  • 雪像は市内各地に散らばっています。会場で配られるパンフレットの地図と、周遊バスを組み合わせて回りましょう。
  • 当日パンフレットの地図では、ひろばは丸数字、雪像は四角で囲んだ数字で示されています。
  • 車で行く場合、会期中は臨時駐車場が用意されますが、雪の状況で台数が減ることがあります。列車での移動が安心です。
  • 外国語の案内として、英語版のパンフレットが会場で配られます。

出典

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