弘前城
Hirosaki Castle
江戸時代に建てられた天守が今も残る、全国12の城の一つ。約2,600本の桜に囲まれ、2026年には石垣修理のために動かした天守を元の場所へ戻す工事が進んでいます。
江戸時代から残る天守
弘前城(ひろさきじょう)は、青森県弘前市にある城です。この地を治めた津軽(つがる)家の2代目・信枚(のぶひら)のときに、1611年に完成しました。最初の天守は5層でしたが、1627年に落雷で焼けてしまいます。今の天守は、1810年に9代目の藩主が建て直したものです。
日本には、江戸時代以前に建てられた天守が今も残る城が12しかありません(「現存12天守」と呼ばれます)。弘前城はその一つです。天守や櫓(やぐら、見張りや防御のための建物)、門は国の重要文化財になっています。
「城が動く」石垣修理と2026年の曳戻し
天守の下の石垣は、明治時代にも崩れかけたことがあり、1897年に天守を西側へ動かして修理が行われました。それから約100年たち、弘前市は再び本丸(ほんまる、城の中心部)の石垣の大規模な修理を始めました。
2015年秋には、石垣を直すため、天守を建物ごとゆっくり移動させる「曳屋(ひきや)」が行われ、天守は本丸の中の仮の土台に置かれていました。そして2026年7月から、天守を元の石垣の上に戻す「曳戻し(ひきもどし)」が始まりました。8月には市民や観光客が参加するイベント「ひっぱれ!けっぱれ!弘前城」も開かれ、元の場所に戻す作業は2026年11月中旬ごろまでの予定です。
この工事のため、天守の内部見学は2025年11月23日から休止しています。内部の公開が再開されるのは、耐震補強などの工事が終わる2032年度の予定で、約7年先です。
弘前公園の四季
城のまわりは約49ヘクタールの弘前公園として整備され、1895年から一般に公開されています。園内には約2,600本の桜があり、春には「弘前さくらまつり」が開かれます。散った花びらが堀の水面を覆う「花筏(はないかだ)」も、この公園でよく知られる光景です。
秋には「菊と紅葉まつり」、冬には「雪灯籠まつり」があり、夏には弘前ねぷたまつり(大きな灯籠を引いて街を練り歩く祭り)も行われます。桜の見頃や祭りの日程は年によって変わるので、弘前公園総合情報サイトで確認してください。
行き方
弘前公園の最寄りはJR弘前駅です。駅からは歩くか、タクシーのほか、市内を回る循環バスも利用できます。
本丸など園内の一部は有料区域です。料金や入れる時間は公式サイトで確認してください。
ヒント
- 天守の内部は2032年度ごろまで見られません。2026年11月中旬ごろまでは天守を元の場所へ戻す工事中なので、外観の見え方も時期によって変わります。
- 工事中の今だからこそ、石垣修理のようすや、城を丸ごと動かす日本の伝統技術について知る機会でもあります。弘前市の石垣修理のページで最新の状況を確認してから出かけましょう。
- 桜の季節はとても混み合います。弘前公園総合情報サイトで開花状況を確認できます。
出典
- 弘前城と石垣修理の歴史 - 弘前市
- 弘前城天守曳戻し - 弘前市
- 弘前城天守の内部見学について(2025年11月23日をもって一時休止)|弘前公園総合情報
- 弘前城天守曳戻しイベント「ひっぱれ!けっぱれ!弘前城」|弘前公園総合情報
- 弘前公園総合情報
- アクセス|弘前公園総合情報
- 弘前公園 - Wikipedia
更新日 2026年9月28日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。