蕪嶋神社
Kabushima Shrine
春から夏にかけて3万羽以上のウミネコが子育てをする小さな島の頂に立つ神社。鳴き声に包まれながら、すぐそばで海鳥を観察できる珍しい場所です。
ウミネコの島の上の神社
蕪嶋神社(かぶしまじんじゃ)は、青森県八戸市の海辺にある蕪島(かぶしま)の頂に立つ神社です。蕪島はウミネコ(東アジアの沿岸にすむカモメの仲間の海鳥)の繁殖地として、国の天然記念物に指定されています。もとは離れ小島でしたが、1942年に旧日本軍が埋め立て工事を行い、今は陸続きになっています。
神社がまつるのは、弁財天(べんざいてん)という女神です。創建は1296年と伝えられ、漁の安全や商売繁盛の守り神として地元の人々に信仰されてきました。八戸では、ウミネコは魚のいる場所を教えてくれる弁財天の使いとして大切にされてきました。
社殿は2015年11月の火災で全焼しましたが、全国から寄付が集まり、約5年をかけて再建されました。2020年3月から、再びお参りできるようになっています。
3〜4万羽のウミネコが集まる季節
ウミネコは2月下旬から3月ごろに島へやって来て、4月下旬ごろから卵を産み、6月ごろにヒナがかえります。ピーク時には3万〜4万羽にもなり、島がウミネコで埋め尽くされるほどです。8月ごろに子育てを終えると、多くが島を離れていきます。
人の暮らしのすぐ近くで、これほどの数の海鳥が子育てをする場所は珍しく、人を怖がらないウミネコを間近で観察できます。5月中旬には島に菜の花が咲き、黄色い花と赤い鳥居、白いウミネコが並ぶ景色が見られます。
「蕪(かぶ)」が「株」と同じ読みであることから、株価や人望の「かぶ」が上がるといわれ、ひょうたんの形をしたお守りが人気です。
行き方とまわり方
JR八戸線の鮫(さめ)駅から歩いて約15分です。種差海岸遊覧バス「うみねこ号」の「蕪島海浜公園」停留所でも降りられます。
蕪島は、三陸復興国立公園の種差(たねさし)海岸の北の入口にあたります。近くにはウミネコを大きな窓越しに見られる八戸市蕪島休憩所や、水産科学館マリエントがあり、歩いて回れます。海沿いを南へ進めば、灯台や草原の広がる種差海岸の景色も楽しめます。
ヒント
- 5月ごろは足元のあちこちに卵があり、近づくと親鳥が威嚇してくることもあります。足元に気をつけ、鳥との距離を保ちましょう。
- 地元では、ウミネコのフンが当たったら神社の社務所へ、という言い伝えがあります。「ウン(運)」が開けるかもしれない、という語呂合わせです。
- ウミネコの数が多く、にぎやかなのは春から初夏です。8月を過ぎるとほとんど見られなくなります。
- 春には「蕪嶋まつり」が開かれ(2026年は4月25・26日)、神輿(みこし:神様を乗せて担ぐ輿)の運行などがあります。
出典
- 蕪嶋神社|VISIT HACHINOHE(八戸観光物産サイト)
- ウミネコと信仰の島 種差海岸[蕪島エリア]|VISIT HACHINOHE
- 蕪島|【公式】青森県観光情報サイト Amazing AOMORI
- 蕪島ウミネコ繁殖地|はちのへヒストリア
更新日 2026年9月29日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。