門司港レトロ
Mojiko Retro
九州の北の端、関門海峡に面した港町。国際貿易港として栄えた明治〜昭和初めの洋風建築が並び、海峡の向こうには本州の下関が見えます。
かつての国際貿易港
門司港(もじこう)は、福岡県北九州市の門司区にある港です。九州のいちばん北に位置し、目の前の関門海峡(かんもんかいきょう)をはさんで、本州の山口県下関市と向かい合っています。
明治から昭和の初めにかけて、門司港は日本を代表する港のひとつとして栄えました。中国の大連(だいれん)や台湾などへ向かう船もここから出ていました。当時の建物が今も港のまわりに残っていて、この一帯が「門司港レトロ」と呼ばれる観光エリアになっています。
歴史ある建物をめぐる
玄関口となるJR門司港駅の駅舎は、1914年に建てられた木造の建物です。駅として日本で初めて国の重要文化財に指定され、6年がかりの保存修理工事を終えて、2019年3月に大正時代の姿によみがえりました。現役の駅舎で重要文化財になっているのは、門司港駅と東京駅丸の内駅舎の2つだけです。
駅前には、1921年に三井物産の社交クラブとして建てられた「旧門司三井倶楽部」があります。1922年に物理学者のアインシュタインが泊まったことで知られ、館内には記念室があります。赤れんがの「旧門司税関」は1912年の建物で、今は休憩所やカフェ、ギャラリーとして使われ、関門海峡を眺める展望スペースもあります。八角形の塔とオレンジ色のタイルが目を引く「旧大阪商船」(1917年)、1929年完成のアール・デコ様式の「旧大連航路上屋」など、建物を見比べながら歩けます。
海峡の眺めと焼きカレー
港の中には、歩行者専用のはね橋「ブルーウィングもじ」(長さ108m)がかかっています。船を通すため、決まった時刻に橋が跳ね上がります。高さ103mの「門司港レトロ展望室」からは、港の街並みと関門海峡、対岸の下関を見渡せます。
門司港の名物は「焼きカレー」。カレーライスにチーズなどをのせてオーブンで焼いた料理で、エリア内の20軒ほどの店で味わえます。港からは約20分の遊覧船も出ています。
行き方
JR小倉駅から電車でJR門司港駅へ向かいます。駅の目の前から門司港レトロのエリアが始まります。関門海峡の下には歩いて渡れる関門トンネルの人道があり、対岸の下関の観光とあわせて回ることもできます。
ヒント
- ブルーウィングもじが跳ね上がる時刻は決まっています。見たい人は、現地の案内や公式サイトで時刻を確認してから向かいましょう。
- 門司港レトロ展望室は日本夜景遺産にも選ばれています。夕方から夜にかけて上ると、港と海峡の夜景を楽しめます。
- 門司港駅のホームや駅舎の中にも、大正時代の姿を伝えるものが残っています。電車で来たら、すぐに外に出ずに駅舎の中も見て回りましょう。
出典
更新日 2026年9月29日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。