鶴ヶ城
Tsuruga Castle (Aizu-Wakamatsu Castle)
戊辰戦争で約1か月の籠城戦に耐えた会津若松のシンボル。赤瓦の屋根をのせた五層の天守は、今の日本で見られる唯一の赤瓦の天守です。
630年の歴史をもつ会津の城
鶴ヶ城(つるがじょう)は、福島県会津若松市にある城で、正式には「若松城」といいます。始まりは約630年前、1384年に蘆名直盛(あしな なおもり)が築いた館とされています。
1592年に会津に入った蒲生氏郷(がもう うじさと)が本格的な城に造り替え、翌1593年には七層の天守が完成しました。その後、1611年の地震で傷んだ天守は、加藤明成(かとう あきなり)によって五層に改められています。1643年からは、保科・松平家(のちの会津松平家)が幕末まで城主を務めました。
戊辰戦争と天守の再建
1868年の戊辰戦争(ぼしんせんそう=江戸幕府側と新政府軍の内戦)では、会津藩は新政府軍に攻められ、鶴ヶ城は約1か月にわたる激しい攻撃に耐えました。若い藩士たちの部隊「白虎隊(びゃっこたい)」の悲劇も、この戦いの中で起きたものです。
明治時代に入ると城の建物はすべて取り壊され、石垣だけが残りました。今の天守は1965年に鉄筋コンクリートで再建されたものです。2011年には屋根瓦が、幕末の姿と同じ赤瓦にふき替えられました。赤瓦は、雪の多い土地でも割れにくいように釉薬(ゆうやく=焼き物の表面にかける、ガラス質の上薬)をかけた瓦です。
天守の中と城跡公園
天守の内部は郷土博物館になっていて、階ごとに会津の歴史や、幕末・戊辰戦争に関する展示があります。最上階の5階は展望台で、城下の町並みを見渡せます。地下では、昔から残る天守台の石垣も見られます。
2000年には、木造で干飯櫓(ほしいやぐら)と南走長屋(みなみはしりながや)が復元されました。城跡は国の史跡に指定された公園になっていて、約1,000本の桜が植えられ、春には花見の名所になります。公園内の茶室「麟閣(りんかく)」は、千利休の子・少庵ゆかりの茶室で、お茶をいただくこともできます。
行き方
JR会津若松駅から、市内をまわる「まちなか周遊バス(ハイカラさん)」に乗り、「鶴ヶ城入口」などで降りて歩きます。車なら磐越自動車道の会津若松インターチェンジから約15分です。開館時間と料金は公式サイトで確認してください。
ヒント
- 天守の中の移動はすべて階段です。車いすで見学できるのは城跡の公園部分になります。
- 時間があれば、国の名勝に指定されている庭園「御薬園(おやくえん)」にも足をのばしてみましょう。薬草園のある庭園で、同じ観光ビューローが案内しています。
- 5階の展望台では、スマートフォンで江戸時代の景色と今の景色を見比べられるAR(拡張現実)の仕組みも用意されています。
出典
更新日 2026年9月28日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。