会津武家屋敷
Aizu Bukeyashiki (Samurai Residence)
会津藩の家老・西郷頼母の大きな屋敷を復元した、会津若松の歴史ミュージアム。38の部屋を巡りながら、幕末の会津の武士とその家族の暮らしと悲劇に触れられます。
家老・西郷頼母の屋敷をよみがえらせる
会津武家屋敷は、福島県会津若松市の東山にある歴史ミュージアムです。約7,000坪(約2.3ha)の敷地に、会津藩の家老(かろう、藩の政治を担った最上級の家臣)だった西郷頼母(さいごう たのも)の屋敷を中心に、陣屋や茶室、資料館などが並んでいます。
もとの西郷邸は、幕末の戊辰戦争(ぼしんせんそう、1868年に始まった旧幕府側と新政府軍の内戦)で焼失しました。屋敷を上から描いた図が見つかったことをきっかけに、時代考証を重ねて1975年に復元されたのが、今の家老屋敷です。ケヤキ・ヒノキ・スギを使った建物で、部屋数は38、畳は328枚にもなります。
38の部屋に残る武家の暮らし
家老屋敷の部屋は用途ごとに分かれています。藩主や重臣を迎えるための「御成り御殿(おなりごてん)」、家臣が仕事や警備をする部屋、家族の部屋、女中や使用人の部屋などです。各部屋には武具や家具、人形が置かれ、当時の生活の様子がわかるようになっています。
この屋敷にはつらい歴史もあります。1868年、新政府軍が会津の城下に迫った日、頼母が長男とともに城へ向かったあと、屋敷に残った妻をはじめ一族21人が自ら命を絶ちました。敵の辱めを受けない、という覚悟からだったと伝えられています。会津の幕末を知るうえで欠かせない場所です。
県の重要文化財の陣屋と体験
敷地内には、ほかの場所から移築された建物もあります。徳川幕府の旗本が代官所として使っていた「旧中畑陣屋」は、福島県の矢吹町から移された建物で、県の重要文化財です。福島市から移築した江戸時代の養蚕農家を使った「会津くらしの歴史館」では、古代から江戸時代までの会津の暮らしを紹介しています。
体験コーナーでは、会津の郷土玩具「赤べこ」(赤い張り子の牛)や「起き上がり小法師(おきあがりこぼし)」の絵付け、弓道体験(4月〜11月)などができます。館内には、日本語・英語・中国語に対応した無料の音声ガイドがあり、自分のスマートフォンで聞くことができます。
行き方と所要時間
JR会津若松駅から市内の周遊バスで約30分です。車なら磐越自動車道の会津若松ICから約15分で、無料の駐車場があります。
公式サイトによると、見学だけなら約1時間です。敷地内には会津の郷土料理を出す食事処と、福島・会津の工芸品や地酒をそろえた売店もあり、ここは見学しなくても利用できます。開館時間は季節で変わるので、公式サイトで確認してください。
ヒント
- 英語の無料音声ガイドがあるので、日本語が読めなくても展示の内容を理解しやすいです。
- 赤べこの絵付けは約30分で、自分だけの会津土産を持ち帰れます。
- 弓道体験は4月〜11月だけです。冬に訪れる場合は、絵付けなど屋内の体験を選びましょう。
出典
更新日 2026年9月29日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。