笠間稲荷神社
Kasama Inari Shrine
「日本三大稲荷」の一つに数えられる、茨城県笠間市のお稲荷さん。精巧な彫刻に覆われた江戸末期の本殿や、樹齢400年の藤、秋の菊まつりで知られます。
1,300年以上の歴史を持つ「お稲荷さん」
笠間稲荷神社は、茨城県笠間市にある神社です。まつられているのは、稲をはじめとする食べ物や産業を守る神様・宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)で、日本では「お稲荷さん」として親しまれています。神社の伝えでは、651年(白雉2年)に創建されました。日本三大稲荷の一つに数えられ、神社によると年間350万人以上が参拝に訪れます。
かつてこの地にはクルミの林があり、そこに稲荷の神様がまつられていたことから「胡桃下稲荷(くるみがしたいなり)」とも呼ばれます。また、笠間藩主の一族の門三郎(もんざぶろう)という人が信仰を広めたことから、「紋三郎稲荷」という呼び名もあります。江戸時代には歴代の笠間藩主から厚く信仰されました。
彫刻に覆われた本殿と楼門
本殿は江戸時代末期(1854〜1860年)に再建されたもので、銅板で屋根を葺き、すべてケヤキでつくられた権現造(ごんげんづくり)の建物です。1988年に国の重要文化財に指定されました。本殿のまわりには、当時の名匠による「三頭八方睨みの龍」「牡丹唐獅子」などの細かな彫刻がほどこされています。
2階建ての楼門(ろうもん)は「萬世泰平門(ばんせいたいへいもん)」と呼ばれ、1961年に完成しました。
拝殿のそばには、樹齢400年とされる2株の藤があります。そのうち1本の八重藤は、花がブドウの房のようにまとまって咲く珍しい種類で、茨城県の天然記念物に指定されています。
100年以上続く菊まつり
秋に開かれる「笠間の菊まつり」は、1908年(明治41年)に始まりました。境内で開かれていた朝顔の展示が発展したもので、菊の花を境内に並べたのが始まりです。1949年には、笠間稲荷の菊がアメリカ・シアトルの国際菊花展で最優秀賞を受けました。1948年からは、菊の花で衣装をつくった人形「菊人形」の展示も続いています。
2011年の東日本大震災では、本殿をはじめ鳥居や灯籠などが大きな被害を受けましたが、崇敬者の寄付によって復旧が進められました。
行き方
最寄り駅はJR水戸線の笠間駅で、神社まで約2kmです。友部駅からは市内の周遊バスで約20分、「稲荷神社」で降りてすぐです。
車の場合は、北関東自動車道の友部ICから約15分です。境内の駐車場は小さく、少し離れた地蔵前駐車場(徒歩約5分)は菊まつりの週末や正月などは有料になります。
ヒント
- 笠間は笠間焼(かさまやき)という焼き物の町でもあり、市内には多くの窯元があります。お参りのあとに器を見て回るのもおすすめです。
- 菊まつりの週末や正月は混み合います。車で行くなら、臨時の交通規制や駐車場の情報を公式サイトで確認しましょう。
- 菊人形を見るなら、秋の菊まつりの時期に訪ねましょう。
出典
- 笠間稲荷神社(公式)
- 笠間稲荷神社について(公式)
- 境内のご案内|笠間稲荷神社(公式)
- 笠間の菊まつり|笠間稲荷神社(公式)
- 笠間稲荷神社復興奉賛会|笠間稲荷神社(公式)
- アクセス|笠間稲荷神社(公式)
- 笠間稲荷神社|笠間観光協会
更新日 2026年9月29日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。