茨城県
茨城県は太平洋の漁師町から湖の多い地域、森に覆われた丘陵まで広がり、水戸の梅の庭園、現役の農地、つくばの科学博物館があります。
太平洋から北部の丘陵へ
茨城県は東京の北東にありますが、景観はひとつではありません。東端は太平洋に面し、北部は川の谷が刻む森の丘陵へと高まっていきます。さらに南では、広い平野が日本で2番目に大きい湖、霞ヶ浦に接しています。南部の田園地帯の上には筑波山がそびえています。この対比を見れば、ここでの旅が漁師町、湖畔のサイクリング、山歩きを含むことがあるのも納得できます。
水は景色と同じくらい日々の暮らしを形づくっています。海岸には漁港が並び、霞ヶ浦周辺の湿った土地はハスの栽培に適しています。土浦周辺では、つくば霞ヶ浦りんりんロードを使って、サイクリストがなだらかな湖岸を走ったり、筑波山の斜面へ向かったりできます。ルート全体を挑戦として捉えるのではなく、短い区間を選ぶこともできます。
水戸の庭園と学校、そして新しい形の学び
県庁所在地の水戸には、江戸時代に徳川家が治めた領地である水戸藩の面影が残っています。1841年、藩主の徳川斉昭は、若い侍が学問と武術を学ぶ藩校、弘道館を設立しました。翌年には、学問と対になるものとして、休息して梅の木を楽しむ場である偕楽園を造りました。その名前には、人々が共に楽しめるようにという彼の願いが込められています。
この組み合わせは、水戸を巡る上で実りある視点になります。庭園は花の背景にとどまらず、学びと憩いは一体であるべきだという地元の考え方を映し出しています。茨城の学びへの関心は、現代ではつくばにも表れており、科学博物館や日本の宇宙機関が、旅行者にこの県のまったく異なる姿を見せてくれます。
畑、湖、海が食卓にもたらすもの
水戸は、独特のにおいと粘り気のある食感を持つ発酵大豆、納豆と深く結びついています。興味があればぜひ試してみてください。ただし、納豆だけが茨城の食のすべてだと思わないでください。霞ヶ浦周辺では、農家がれんこん(ハスの根)を育てており、調理すると心地よい歯ごたえになります。県内では特に鉾田周辺でメロンも栽培されているほか、さつまいもを蒸して乾燥させた、もちもちとしたおやつ、干し芋も作られています。
海岸部には、また違った冬の料理があります。あんこう鍋は、アンコウ(英語ではanglerfishまたはmonkfish)と野菜で作る体の温まる鍋料理です。内陸では、常陸牛も地元の産品です。ここでの食は地形に沿っています。湖畔の野菜畑、広大な農地、太平洋の漁村が、それぞれ独自のものをもたらしています。農産物直売所や市場は、レストランのメニューと同じくらい、茨城の特定の地域について教えてくれます。
焼き物、地元の言葉、日常の誇り
笠間では、職人たちが笠間焼を作っています。その長い伝統には、今や実用的な食器と現代的な作品の両方が含まれています。結城と結びついた手作りの絹織物、結城紬は、この県の工芸史のもうひとつの側面を表しています。これらは、茨城の伝統が水戸の庭園をはるかに超えて広がっていることを思い出させてくれます。
「いばらぎ」と言うと、地元の人に訂正されるかもしれません。県名の発音は「いばらき」です。県庁は「いや、どうも」を、うれしい驚きからちょっとした困惑まで、口調や状況によって意味が変わる特徴的な地元の表現として紹介しています。地元の習慣をユーモラスに紹介するその説明では、スーパーマーケットの納豆の品揃えが際立って豊富であることにも触れています。ここでの地域のアイデンティティは、祭りだけでなく、普段の会話や買い物にも表れています。
花と食で1年を読み解く
茨城の花の暦は早くから始まります。冬の終わりには梅の花が人々を偕楽園に呼び寄せ、続いて春には県内の各地で桜が咲きます。ひたちなか市の国営ひたち海浜公園では、春に青いネモフィラが丘一面を覆います。開花の正確な時期は年によって異なるので、季節は目安であって確約ではないと考えてください。
夏には潮来の水辺の庭園にアヤメ(菖蒲)が咲き、筑波山や北部の丘陵ではより緑豊かな散策が楽しめます。秋には海浜公園のコキアが赤く色づき、森に覆われた北部は紅葉に染まります。冬の庭園はより静かですが、独自の食の季節があります。あんこう鍋は寒い時期のものです。季節を変えて再訪すると、茨城への別の入口のように感じられるかもしれません。
東京からのアクセスとルート選び
水戸や県の東側のほかの目的地へは、東京からJR常磐線を利用できます。つくばエクスプレスは秋葉原とつくばを結んでおり、この科学の街を独立したわかりやすい出発点にしています。茨城空港もひとつの到着地点になります。これらのルートは広い県の異なる地域を結んでいるため、旅程を組む前にエリアを選んでおくと便利です。
点在する農村部の観光地を巡る旅では、車が便利です。県庁も、車での移動が地元の暮らしにとっていかに中心的かを指摘しています。それでも、公共交通機関で目的を絞った訪問は可能です。たとえば、ひたち海浜公園へは勝田駅からバスが出ています。サイクリストは土浦駅から出発でき、そこにはりんりんロードにつながるレンタサイクルの拠点があります。茨城を一度に横断しようとするのではなく、各エリアがそれぞれの個性を見せてくれるだけの時間を取りましょう。
出典
- 地理と気候/茨城県
- Ibaraki | Kanto | Destinations | Travel Japan - Japan National Tourism Organization (Official Site)
- Kairakuen: One of the Three Major Japanese Gardens, and a Historic Spot to View Japanese Plums | HIGHLIGHTS | IBARAKI GUIDE
- 5 Foods to Try in Ibaraki: Melon, Hitachi Beef, Dried Sweet Potatoes, and More! | HIGHLIGHTS | IBARAKI GUIDE
- Yoshida Lotus Root Farm | Visit | IBARAKI GUIDE
- 茨城県民あるある大事典2025/茨城県
- いばらきの伝統文化-いばらきの伝統文化とは
- Hitachi Seaside Park | Visit | IBARAKI GUIDE
- Tsukuba-Kasumigaura Ring-Ring Road | Visit | IBARAKI GUIDE
- Access | IBARAKI GUIDE