栗林公園
Ritsurin Garden
高松藩主・松平家の別邸として100年以上かけて完成した大名庭園です。紫雲山を背に6つの池と13の築山が広がり、歩くたびに景色が変わっていきます。
100年以上かけて造られた殿様の庭
栗林公園(りつりんこうえん)は、香川県高松市にある回遊式の大名庭園です。回遊式庭園とは、池のまわりの園路を歩きながら景色の移り変わりを楽しむ日本庭園のことで、大名庭園は江戸時代に藩主(大名)が造らせた庭園を指します。
始まりは1631年ごろ、讃岐(今の香川県)を治めていた生駒家の家臣・西嶋八兵衛の時代とされます。その後、高松藩主となった松平家が手を加え続け、5代藩主・松平頼恭(よりたか)の1745年に完成しました。1875年に県立公園として一般に公開され、1953年には国の特別名勝(庭園などの景観で特に価値が高いとして国が指定する文化財)に指定されています。
6つの池、13の築山、1000本の松
紫雲山(しうんざん)を背景にした園内は、山を含めると約75ヘクタールあります。6つの池と13の築山(つきやま:土を盛って造った小山)が配置され、「一歩一景(いっぽいっけい)」といわれるように、一歩進むごとに違った景色が現れます。
園内には約1400本の松があり、そのうち約1000本が職人の手で形を整えられた「手入れ松」です。四角い箱のように刈り込まれた「箱松」、鶴と亀に見立てた「鶴亀松」、1833年に徳川将軍家から贈られたとされる「根上り五葉松(ねあがりごようまつ)」など、名前のついた松もあります。
ミシュランの旅行ガイドでは、わざわざ訪れる価値がある場所として三つ星を得ています。
茶室と和船で庭を楽しむ
園内でいちばん中心となる茶室が、掬月亭(きくげつてい)です。畳に座って池を眺めながら、抹茶をいただくことができます(有料)。
南湖(なんこ)では、和船に乗って池をめぐることもできます。約3700株の花菖蒲が植えられた花菖蒲園のほか、春の桜、秋の紅葉など季節ごとの見どころがあり、春と秋には夜のライトアップも行われます。園内には偃月橋(えんげつきょう)という形の美しい橋もあります。
行き方
JR高松駅から約2kmの場所にあります。JR高徳線の栗林公園北口駅から北門まで歩いて約3〜5分、ことでん(高松琴平電気鉄道)の栗林公園駅からは歩いて約10分です。JR高松駅のバスターミナルから「栗林公園前」バス停へ行くバスもあります。
入口は東門と北門の2か所です。開園時間や料金は季節によって変わるので、公式サイトで確認してください。
ヒント
- 朝早くは人が少なく、池に霧がかかった静かな景色に出会えることもあります。
- 園内で野生のイノシシの目撃情報が出ていて、捕獲作業も行われています。見かけても近づかないようにしましょう。
- 秋のライトアップや薪能(たきぎのう:夜にかがり火を焚いて演じる能)など、季節の行事があります。日程は公式サイトで確認してください。
出典
- 【公式】特別名勝 栗林公園|うどん県旅ネット
- 特別名勝 栗林公園(りつりんこうえん)|うどん県旅ネット
- Ritsurin Garden Access | VISIT KAGAWA
- Ritsurin Park | Travel Japan (JNTO)
更新日 2026年9月28日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。