史跡高松城跡玉藻公園
Takamatsu Castle Ruins (Tamamo Park)
堀に瀬戸内海の海水を引き込んだ「海の城」の跡。駅のすぐそばで、石垣と古い櫓、泳ぐ鯛を眺めながら歩けます。
海の水が満ちる「水城(みずじろ)」
高松城は、1590年に生駒親正(いこま ちかまさ)が築いた城です。のちに松平頼重(まつだいら よりしげ)が城主となり、松平家の時代に大きく改修されました。城の北側は瀬戸内海に面していて、堀には海水が引き込まれていました。そのため、愛媛県の今治城、大分県の中津城とともに、日本三大水城(みずじろ=水を守りに生かした城)のひとつに数えられています。
いまも外堀と内堀には海の水が入っていて、堀の中では鯛が泳いでいます。城跡は国の史跡に指定され、高松市の「玉藻公園」として公開されています。「玉藻(たまも)」は、日本最古の歌集『万葉集』で柿本人麻呂が讃岐(さぬき=香川県の昔の呼び名)にかけて使ったことばで、この辺りの海は昔「玉藻の浦」と呼ばれていました。
天守台と、残された櫓・門
三重の天守は、傷みがひどくなったため1884年に取り壊されました。いまは天守が立っていた石垣の土台「天守台(てんしゅだい)」が残り、2006年から2012年にかけて石垣の修理が行われました。高松市は天守の復元に向けた調査を進めていますが、当時の姿を示す図面などの資料が足りず、見つかっていません。
園内には、国の重要文化財が5つあります。海に面して立つ月見櫓(つきみやぐら)、渡櫓(わたりやぐら)、水手御門(みずてごもん)、艮櫓(うしとらやぐら)、そして1917年(大正6年)に松平家の別邸として建てられた「披雲閣(ひうんかく)」です。披雲閣の庭園は国の名勝に指定されています。月見櫓は決まった曜日に内部が公開され、上から瀬戸内海や城内を見渡せます。復元された桜御門(さくらごもん)の2階にも展示室があります。
堀の鯛にエサやり
園内では、堀の鯛にエサをあげることができます。海水の堀ならではの体験で、水面に鯛が集まってくる様子は子どもにも人気です。春は桜、秋は菊花展など、季節の催しもあります。
内堀を小舟で巡る「城舟(しろぶね)体験」もあります。運航日や予約の方法は変わることがあるので、公式サイトで確認してください。
行き方
JR高松駅から歩いて約3分、琴電(ことでん)の高松築港駅からはすぐです。高松港の高速船やフェリーの乗り場にも近く、小豆島や直島などへ渡る前後に立ち寄れます。開園時間は季節によって変わり、入園料もかかります。最新の情報は公式サイトで確認してください。
ヒント
- 月見櫓の内部や桜御門の展示室を見たいなら、公開日を公式サイトで確かめてから訪ねましょう。
- 披雲閣は耐震補強工事が部屋ごとに順番に進められていて、利用が制限されている部屋があります。公式サイトでは、工事中の内部を見られるVRツアーも紹介されています。
- 駅と港のすぐ近くなので、フェリーの待ち時間に一周するのにも向いています。
出典
- 史跡高松城跡 玉藻公園(公式) (新しいタブで開きます)
- 高松城(玉藻公園)|高松市 (新しいタブで開きます)
- 披雲閣耐震補強工事に伴う利用制限のお知らせ|高松市 (新しいタブで開きます)
- 史跡高松城跡・玉藻公園|うどん県旅ネット (新しいタブで開きます)
- 高松城 (讃岐国) - Wikipedia (新しいタブで開きます)
更新日 2026年9月30日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。