松本城
Matsumoto Castle
黒い壁が印象的な、長野県松本市の国宝の城。戦国時代に建てられた五重六階の天守が今も残り、急な木の階段で最上階まで上れます。
現存する五重六階の天守として最も古い城
松本城は長野県松本市の中心にある城です。天守(てんしゅ、城の中心となる高い建物)は国宝に指定されていて、国宝の天守を持つ城は、姫路城・彦根城・犬山城・松江城とあわせて全国に5つしかありません。
中央の大天守と北側の乾小天守(いぬいこてんしゅ)、その2つをつなぐ渡櫓(わたりやぐら)は、1593〜94年に石川数正・康長の父子によって建てられました。現存する五重六階の天守としては日本で最も古いものです。外から見ると5層ですが、3階は屋根裏のような隠れた階になっていて、中は6階建てです。
戦の時代と平和な時代が並ぶ建物
大天守の南東には、辰巳附櫓(たつみつけやぐら)と月見櫓(つきみやぐら)がつながっています。こちらは戦のない江戸時代に入ってから、1633〜38年に松平直政が増築したものです。
大天守の壁には、矢や鉄砲を撃つための小さな窓が各階に開けられています。一方、月見櫓はその名のとおり月を眺めるための建物で、戦のための建物と優雅な建物が一つにつながっているのが松本城の特徴です。壁の下の方は黒い漆塗り、上の方は白い漆喰(しっくい)で仕上げられています。
明治時代、古いものを壊す風潮のなかで天守は売りに出され、取り壊されるおそれがありました。地元の市川量造(いちかわりょうぞう)らが力を尽くしたことで、今の姿が守られています。
見学の流れと行き方
天守の中は靴を脱いで見学します。最上階までは、幅が狭く急な木の階段が約140段続き、エレベーターはありません。見学には1〜2時間ほどみておくとよいでしょう。
松本駅から歩いて約15分です。市内を回る周遊バス「タウンスニーカー」北コースに乗れば約10分で、「松本城・市役所前」バス停で降ります。春は桜の時期に夜のライトアップが行われ、冬は雪をかぶった城と山々の景色が見られます。開館時間や料金は公式サイトで確認してください。
ヒント
- 天守の階段は狭くて急で、段数も多いので、足元に気をつけてゆっくり上り下りしてください。
- 2026年8月24日から10月31日までは、漆塗りや外壁の定期的な手入れが行われています。天守の中にはふだんどおり入れますが、漆を乾かしている間は月見櫓の見学が制限されることがあります。
- 城の敷地内ではドローンの使用が禁止されています。
出典
更新日 2026年9月28日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。