上高地
Kamikochi
標高約1,500m、北アルプスの穂高連峰を見上げる山あいの景勝地。マイカーでは入れない静かな谷で、清流沿いの平らな遊歩道を歩いて池や湿原をめぐれます。
北アルプスのふところにある山岳リゾート
上高地(かみこうち)は、長野県松本市の梓川(あずさがわ)上流にある、標高約1,500mの谷です。北アルプス(飛騨山脈)の山々に囲まれ、中部山岳国立公園の一部で、国の特別名勝・特別天然記念物にも指定されています。上高地公式サイトによると、年間約120万人が訪れます。
上高地を世界に広めたのが、イギリス人宣教師のウォルター・ウェストンです。1896年に出版した本で上高地や穂高連峰、槍ヶ岳を紹介し、日本でも登山がレジャーとして広まるきっかけになりました。今も「日本近代登山の父」と呼ばれ、道案内をした地元の猟師・上條嘉門次(かみじょう かもんじ)の名前とともに語り継がれています。
河童橋、大正池、明神池
上高地のシンボルが、梓川に架かる吊り橋「河童橋(かっぱばし)」です。橋の上からは穂高連峰と澄んだ梓川、振り返れば活火山の焼岳(やけだけ)が見えます。今の橋は1997年に架け替えられた5代目で、作家・芥川龍之介の小説『河童』に登場したことで名前が広く知られました。
大正池は、1915年の焼岳の噴火で流れ出た溶岩や泥流が梓川をせき止めてできた池です。水面から立ち枯れの木が突き出し、晴れた日には穂高連峰が水面に映ります。河童橋から上流へ1時間ほど歩いた明神(みょうじん)には、穂高見命(ほたかみのみこと)をまつる穂高神社奥宮(ほたかじんじゃ おくみや)と、その境内にある明神池があります。湧き水がたまった池で、冬でも全面が凍ることはありません(明神池の拝観は有料)。
歩き方と見ごろ
上高地は、ほぼ平らな遊歩道を歩いて楽しむ場所です。公式サイトによると、大正池から田代池を経て河童橋までは片道約80分、河童橋と大正池の往復で3時間ほど。河童橋から明神池までは片道1時間強です。
上高地に入れるのは、例年4月中旬から11月中旬まで。冬の間は道路が閉鎖され、バスもタクシーも走りません。5月の連休、夏休み、10月の紅葉シーズンは特に混み合い、河童橋のまわりは「上高地銀座」と呼ばれるほどのにぎわいになります。
マイカーでは入れない:行き方
上高地へは1年を通してマイカー(レンタカー、バイクを含む)では入れません。車の場合、松本方面からは沢渡(さわんど)駐車場、高山方面からは平湯の「あかんだな駐車場」に車を停め、シャトルバスかタクシーに乗り換えます。バスは大正池や帝国ホテル前にも停まり、終点が上高地バスターミナルです。
バスの運賃や時刻、駐車料金は変わることがあるので、上高地公式サイトで確認してください。大雨のあとなどに、上高地へ向かう県道や遊歩道が一時通行止めになることがあります。出かける前に公式サイトのお知らせを見ておきましょう。
ヒント
- 上高地は松本市の街なかより平均気温が5〜10度低い山の中です。夏でも羽織るものを持っていきましょう。
- 大正池は早朝、特に雨上がりの朝にもやが立ちやすく、立ち枯れの木々と合わせて幻想的な景色になります。朝早いバスで入るか、上高地に泊まると見やすくなります。
- 毎年10月8日には、明神池で穂高神社奥宮の例大祭「御船神事」が行われ、平安時代の装束を着た神職が2艘の船で池をめぐります。
出典
- 上高地について|上高地公式ウェブサイト (新しいタブで開きます)
- 河童橋|上高地公式ウェブサイト (新しいタブで開きます)
- 大正池|上高地公式ウェブサイト (新しいタブで開きます)
- 明神池|上高地公式ウェブサイト (新しいタブで開きます)
- 上高地を歩く|上高地公式ウェブサイト (新しいタブで開きます)
- マイカー・観光バス規制について|上高地公式ウェブサイト (新しいタブで開きます)
- 上高地 - Wikipedia (新しいタブで開きます)
更新日 2026年9月30日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。