宇佐神宮
Usa Jingu Shrine
全国に4万社あまりある「八幡さま」の総本宮。深い森の中に朱塗りの社殿が並び、ここだけの「四拍手」の作法でお参りします。
日本でいちばん多い神社「八幡さま」のふるさと
日本には約11万の神社がありますが、その中で最も多いのが「八幡(はちまん)さま」をまつる神社で、4万600社あまりあります。大分県宇佐(うさ)市にある宇佐神宮は、そのすべての八幡社の総本宮(大もとの神社)です。
まつられている八幡大神は、古代の応神(おうじん)天皇の神霊とされ、571年に初めて宇佐の地に現れたと伝えられています。725年に今の場所に社殿が建てられたのが宇佐神宮の始まりで、2025年には鎮座(神がこの地にまつられること)1300年を迎えました。皇室からは伊勢神宮に次ぐ「第二の宗廟(そうびょう:皇室の祖先をまつる所)」として敬われ、天皇の使いである勅使が遣わされる全国16の勅祭社の一つです。
神と仏が出会った場所
宇佐は、神と仏を一体のものとして信仰する「神仏習合(しんぶつしゅうごう)」が始まった地ともいわれます。725年には近くに弥勒寺(みろくじ)という寺が建てられ、神宮と寺が並ぶ関係は明治時代まで続きました。
奈良の東大寺の大仏づくりにも協力し、749年に大仏が完成したとき、八幡神が紫の輿(こし)に乗って奈良に向かったのが、祭りで使われる神輿(みこし)の始まりとされています。12世紀には、九州の荘園(有力者の私有地)の3分の1以上を持つほどの大きな勢力がありました。
国宝の本殿と「二拝四拍手一拝」
境内は約50万㎡と広く、イチイガシなどの森や、薄紅色の花が咲く蓮池の間を歩いて参拝します。本殿は国宝に指定されていて、南中楼門の内側に一之御殿・二之御殿・三之御殿が並び、八幡大神(応神天皇)、比売大神(ひめおおかみ)、神功皇后(じんぐうこうごう)がまつられています。
一般的な神社のお参りは「二拝二拍手一拝」(2回おじぎをし、2回手を打ち、1回おじぎ)ですが、宇佐神宮では手を打つ回数が2回多い「二拝四拍手一拝」が古くからの習わしです。
行き方
JR宇佐駅から「四日市方面」のバスに乗り、「宇佐八幡」バス停で降ります。タクシーならJR宇佐駅から約15分です。大分空港からは、中津・宇佐・豊後高田方面のリムジンバスで「宇佐八幡」まで行けます。
近くには大分県立歴史博物館や宇佐市平和資料館(どちらも車で約10分)もあります。
ヒント
- 車椅子でも参拝できます。表参道から手水舎の先のスロープを通って南大門へ行き、脇にあるモノレールで本殿のある上宮まで上がれます。車椅子は神宮庁で借りられます。
- 境内には宝物館があり、2026年秋は特別展「宇佐神宮名刀展」が案内されています。会期は公式サイトで確認してください。
- 神輿が出る祭りは、夏の「御神幸祭(夏越祭り)」と秋の「仲秋祭(放生会:ほうじょうえ)」です。放生会は、仏教の殺生を戒める教えに由来する行事です。日程は公式サイトで確認しましょう。
出典
更新日 2026年9月29日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。