有田ポーセリンパーク
Arita Porcelain Park
焼き物の町・有田の丘に、ドイツ・ドレスデンのツヴィンガー宮殿を再現した建物とバロック庭園が広がる公園。有田焼の絵付けやろくろ体験もできます。
有田の町に、なぜドイツの宮殿があるのか
有田(ありた)は、日本の磁器(ポーセリン)づくりが始まった地として知られる焼き物の町です。17世紀、有田の磁器はオランダ東インド会社によってヨーロッパへ運ばれ、王侯貴族に大切に集められました。
その最大のコレクターの一人が、ドイツ・ザクセンのアウグスト王です。王がドレスデンに建てたツヴィンガー宮殿には、東洋の焼き物のコレクションが納められていました。1970年、有田の人たちがドレスデンの博物館に有田の古い磁器が数多く残っていることを知ったのをきっかけに交流が始まり、1979年に有田町とドレスデン市は姉妹都市になりました。
有田ポーセリンパークは、この交流の象徴として1993年4月に開園しました。「ポーセリン」は英語で磁器、「パーク」は公園のことで、名前の通り「磁器の公園」です。
宮殿、庭園、登り窯を歩く
園のシンボルは、18世紀初めのドイツ・バロック建築を再現したツヴィンガー宮殿です。中央の入口を抜けると、花が植えられたバロック庭園が広がります。
奥の丘の斜面には登り窯(のぼりがま:斜面に沿って部屋を連ねた、昔ながらの焼き物用の窯)があります。有田で最初に磁器を焼いたとされる陶祖(焼き物の祖)・李参平(り・さんぺい)の時代の天狗谷(てんぐだに)古窯をもとに再現したものです。
園内には、宗政酒造(むねまさしゅぞう)の酒蔵「有田蔵」もあり、焼酎や日本酒の製造設備を見学できます。土産物店では有田焼や九州の特産品を扱っています。
有田焼づくりを体験
有田焼工房では、絵付け(素焼きの器に絵を描くこと)、手びねり(手で粘土の形をつくること)、ろくろの3種類の体験ができます。絵付けは湯のみや皿などから選べ、基本は藍色一色の「染付(そめつけ)」風に描きます。
ろくろはスタッフが手伝ってくれるので、初めてでも挑戦しやすい内容です。作品は焼き上げてから後日届けられます。予約方法や料金、届けられる地域については公式サイトで確認してください。
行き方と今の状況
JR有田駅から車で約10分、波佐見有田インターチェンジから車で約5分です。佐賀県の観光サイトによると入園料と駐車場は無料です。
2026年9月現在、ツヴィンガー宮殿の中の展示館は休館中で、再開の見込みは立っていません。宮殿の外観とバロック庭園は自由に散策できますが、2026年1月から宮殿の庭園側の一部に立ち入り制限の柵が設けられています。
ヒント
- 宮殿の中には入れないので、外観と庭園を楽しむつもりで行きましょう。
- 公式サイトによると、ふつうのスナップ写真以外(商業撮影、婚礼の記念撮影、コスチュームを着ての撮影など)は有料で、機材の無断持ち込みは断られます。
- 園内への一般車の乗り入れは禁止されています。車は駐車場に停めて歩いて回ります。
- 春は桜の名所でもあり、公式サイトでは2026年3月末に見頃を迎えたと案内していました。
出典
- 有田ポーセリンパーク(公式)
- 有田ポーセリンパークとは(公式)
- ツヴィンガー宮殿(公式)
- 見る(公式)
- 体験する(公式)
- 宮殿庭園側 立ち入り制限柵設置完了のお知らせ(公式)
- 有田ポーセリンパーク | 【公式】佐賀県観光サイト あそぼーさが
- 宗政酒造 有田蔵 総合案内
- 有田ポーセリンパーク - Wikipedia
更新日 2026年9月29日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。