大魚神社 海中鳥居
Ouo Shrine Sea Torii
潮の満ち引きが大きい有明海に、朱色の鳥居がいくつも沖へ続く大魚(おおうお)神社。満潮では海に浮かび、干潮では鳥居の下を歩けます。
有明海に並ぶ朱色の鳥居
大魚神社の海中鳥居は、佐賀県の太良町(たらちょう)、有明海(ありあけかい)の浅瀬に立っています。有明海は潮の満ち引きの差が最大で約6mにもなり、日本で最大級といわれる海です。
鳥居(とりい)は神社の入口を示す門で、ここでは複数の朱色の鳥居が、岸から沖に向かって一列に並んでいます。佐賀県は、広島の厳島神社などのように1基だけが海に立つのではなく、何基もの鳥居が海へ続く「海の神さまへの参道」のような姿だと紹介しています。満潮のときは海に浮かんで見え、干潮のときは鳥居の下を歩いてくぐれます。
悪代官と大きな魚の言い伝え
地元には、こんな話が伝わっています。昔、村人を苦しめる悪い代官(領主の代わりに土地を治める役人)がいました。困った村人たちは代官を沖ノ島での酒盛りに誘い、酔った代官を島に置き去りにします。潮が満ちて島が沈みかけ、代官が神に祈ると、大きな魚が現れ、その背中に乗って無事に戻ることができました。
この魚を「大魚大明神」としてまつったのが大魚神社の始まりで、神社と沖ノ島のあいだの海に鳥居が建てられたと伝えられています。佐賀県の資料によると、元禄6年(1693年)に鳥居が建てられ、木の鳥居を30年ごとに建て替える習わしが今も続いています。最近では2024年2月に、古くなった鳥居が建て替えられました。
海中鳥居は2017年に「22世紀に残す佐賀県遺産」に認定され、2021年には月の名所を選ぶ「日本百名月」にも選ばれています。
訪ねるタイミングと行き方
同じ場所でも、潮の高さ、朝・夕方・夜の光、月明かりで景色が大きく変わります。鳥居の下まで歩きたいなら干潮、海に浮かぶ姿を見たいなら満潮の時間を、出かける前に潮見表(潮の時刻表)で調べておきましょう。
JR多良(たら)駅から歩いて約10分、車なら道の駅太良から約5分です。毎年8月には、地元の人たちによる「千乃灯篭まつり」が開かれます。
ヒント
- 鳥居のまわりは地元の漁業者が仕事に使う場所です。4月と、9月から10月末ごろは漁の作業が行われるので、作業の邪魔にならないようにしてください(見物と駐車場の利用はふだん通りできます)。
- 鳥居のそばには、干潮のときだけ姿を現す「海中道路」があります。漁の荷揚げに使う作業用の道で、冬の海苔(のり)の養殖シーズンには特に作業が盛んです。漁業者の仕事の場であることを忘れずに。
出典
- 海中鳥居・大魚神社 | 太良町ホームページ
- 大魚神社の海中鳥居・海中道路 | 太良町観光協会
- 沖之神への参道 大魚神社と海中鳥居 | 佐賀県遺産データベース
- 大魚神社の海中鳥居・海中道路 | 【公式】佐賀県観光サイト あそぼーさが
更新日 2026年9月29日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。