橋杭岩
Hashigui-iwa Rocks
和歌山県串本町の海に、大小40ほどの岩の柱が約850mも一直線に並ぶ不思議な景色。朝日の名所で、潮が引くと岩のすぐそばまで歩けます。
橋の杭だけが残ったような岩の列
橋杭岩(はしぐいいわ)は、和歌山県串本町の海岸から、沖の紀伊大島の方向へ一直線に並ぶ岩の列です。大小40ほどの岩の柱が約850mにわたって続き、その並び方が、橋の板がなくなって杭(くい)だけが残った姿に見えることから、この名前がつきました。高い岩は約15mあります。
吉野熊野国立公園の中にあり、国の名勝・天然記念物に指定されています。昔から、弘法大師(こうぼうだいし、平安時代の有名な僧・空海)と天邪鬼(あまのじゃく、ひねくれ者の小鬼)が、朝までに橋を架けられるかを賭けて、一晩で杭を立てたという伝説が語り継がれています。
マグマと波が作った地形
この一帯は「南紀熊野ジオパーク」の見どころ(ジオサイト)のひとつです。大昔、やわらかい堆積岩の地層の中に、マグマが細長く入り込んで固まりました。その後、波に削られてやわらかい部分がなくなり、硬いマグマの岩だけが柱のように残ったのが橋杭岩です。
岩の列の周りには、橋杭岩から崩れて運ばれてきた大きな岩が点々と転がっています。ジオパークの解説では、これらは巨大地震による大津波で運ばれた「津波石」と考えられています。
朝日と、潮が引いたときの楽しみ方
橋杭岩は「朝日百選」に選ばれた朝日の名所です。日の出のころには、水平線から昇る太陽を背に、岩の列が影絵のように浮かび上がります。
潮が引く干潮の時間には、岩のあいだを歩いて、その大きさを間近に感じられます。事前に潮の満ち引きの時間(潮見表)を調べてから行くのがおすすめです。
行き方
JRきのくに線(紀勢本線)の串本駅から歩いて約20〜25分、車なら数分です。コミュニティバスの「橋杭岩」バス停で降りればすぐです。
岩の正面には道の駅「くしもと橋杭岩」があり、駐車場とトイレ、売店、橋杭岩を見渡せる展望デッキがあります。道の駅の営業時間は季節で変わるので、公式情報で確認してください。
ヒント
- 干潮のときは岩が濡れて滑りやすくなります。滑りにくい靴で行きましょう。
- 潮が満ち始めると、水位が早く上がることがあります。岩のあいだを歩くときは、潮の時間に気をつけて早めに戻ってください。
- 朝日を見に行くなら、日の出の時刻は季節で大きく変わるので、前日に確認しておきましょう。
出典
- 橋杭岩|串本町
- 橋杭岩|和歌山県公式観光サイト
- 橋杭岩|南紀熊野ジオパーク
- 橋杭岩(道の駅)|南紀串本観光協会
- 道の駅「橋杭岩」|串本町
- Hashikui-iwa Wakayama: 850 m Sea Stacks & Sunrise Views|JeePe
更新日 2026年9月29日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。