熊野速玉大社
Kumano Hayatama Taisha
熊野三山のひとつで、新宮の町なかに建つ朱色の神社です。樹齢千年ともいわれるご神木のナギと、国宝の古神宝を伝える宝物館が見どころです。
「新宮」という地名の由来になった神社
熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)は、和歌山県新宮市にある神社です。熊野本宮大社、熊野那智大社とともに「熊野三山」と呼ばれ、2004年には「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として世界遺産に登録されました。
神社によると、熊野の神々が最初に降り立ったのは、近くの神倉山(かみくらさん)にある「ゴトビキ岩」という大岩でした。その後、神々を今の場所に移してお祀りしたことから、元の場所に対して「新宮(しんぐう)」と呼ばれるようになりました。
主祭神は、熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)と熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)の夫婦の神です。
ご神木のナギと国宝の宝物
境内には、ご神木の「ナギ(梛)」の大木があります。平安時代の武将・平重盛(たいらのしげもり)が植えたと伝えられ、樹齢は千年近いといわれます。国の天然記念物に指定されています。ナギの葉は左右対称の形をしていることから、夫婦円満の象徴とされてきました。
境内の「熊野神宝館(くまのしんぽうかん)」には、室町時代の蒔絵(まきえ:漆に金粉などで模様を描く工芸)の手箱や檜扇(ひおうぎ)など、国宝に指定された古神宝が収められています。
朱色の社殿は、1883年に花火が原因で焼けたあと再建され、1967年にも大きな建て替えが行われました。
神倉神社と御燈祭り
神社から南へ約1km、歩いて20分ほどのところに、摂社(せっしゃ:関係の深い付属の神社)の神倉神社があります。源頼朝が寄進したと伝わる538段の急な石段を上りきると、ご神体のゴトビキ岩が現れます。「ゴトビキ」は地元の言葉でヒキガエルのことです。
毎年2月6日の夜には、白装束に身を包んだ約2,000人が松明を持って神倉山を下る火祭り「御燈祭り(おとうまつり)」が行われます。秋の10月15日・16日には、熊野速玉大社の例大祭が行われます。
行き方
JR新宮駅から歩いて約15分です。
本殿へは、階段を使わずに上がれるスロープがあり、車いすでもお参りできます。熊野神宝館の開館時間は公式サイトで確認してください。
ヒント
- ご神木のナギは、左右対称の葉が夫婦円満の象徴とされています。ご神木の前で、葉の形をよく見てみてください。
- 神倉神社の石段はとても急で、自然の石を積んだものです。神社は歩きやすい靴を勧めており、足に不安がある人は、なだらかな「女坂」を使うか、ふもとの鳥居からお参りするよう案内しています。
- 神倉神社の石段を上っているときの撮影は控えるよう呼びかけられています。写真は上に着いてからにしましょう。
出典
- 熊野速玉大社【公式】 (新しいタブで開きます)
- 御由緒 | 熊野速玉大社公式サイト (新しいタブで開きます)
- 摂社神倉神社 | 熊野速玉大社公式サイト (新しいタブで開きます)
- 熊野速玉大社 | 新宮市観光協会 (新しいタブで開きます)
- 熊野速玉大社 - Wikipedia (新しいタブで開きます)
更新日 2026年9月30日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。