なまはげ館
Namahage Museum
男鹿半島の大晦日にやってくる来訪神「ナマハゲ」の資料館。実際に使われた150枚を超える面が並び、隣の古民家では大晦日の行事の再現も見られます。
ナマハゲとはどんな行事か
ナマハゲは、秋田県男鹿(おが)市に伝わる大晦日(12月31日)の民俗行事です。集落の青年たちが鬼のような面とワラの衣装を身につけ、「泣く子はいねがー」と大声を出しながら家々を回ります。怖い見た目ですが、男鹿の人々にとっては、怠け心を戒め、病気のない一年や田畑・山・海の恵みをもたらしてくれる「来訪神(らいほうしん)」、つまり年の変わり目に外からやって来る神様です。迎える家では料理と酒を用意して、昔からの作法でもてなします。
名前の由来は、冬に囲炉裏(いろり、床に切った暖房兼調理用の炉)に長くあたっていると手足にできる火だこ「ナモミ」を剥ぐ、という意味の「ナモミ剥ぎ」だといわれています。1978年に国の重要無形民俗文化財に指定され、2018年には「来訪神:仮面・仮装の神々」の一つとしてユネスコ無形文化遺産に登録されました。
150枚を超える面が並ぶ展示
いちばんの見どころは「なまはげ勢ぞろい」のコーナーです。男鹿市内の各地で実際に使われていた150枚を超える面がずらりと並び、集落ごとに表情も素材もまったく違うことがわかります。建物の外観には、近くの寒風山(かんぷうざん)で採れる「男鹿石」が多く使われています。
ほかに、男鹿の風土や民具を紹介する「神秘のホール」、大晦日の行事を記録した映画「なまはげの一夜」をスクリーンで上映する「なまはげ伝承ホール」、秋田県内や海外の似た行事の面を紹介する企画展示などがあります。自分のスマートフォンにアプリを入れて、AR(拡張現実)でナマハゲに変身できるコーナーもあります。
公式サイトによると、ナマハゲ面の彫師・石川千秋さんが面を手彫りする実演も不定期で行われています。
隣の男鹿真山伝承館で大晦日を体験
なまはげ館の隣には、男鹿地方の典型的な曲家(まがりや、L字型の農家)の民家を使った「男鹿真山伝承館」があります。国の登録有形文化財です。ここでは約20分の「なまはげ習俗学習講座」が開かれています。北浦真山地区の大晦日の行事について解説を聞いたあと、ナマハゲが家に上がり込む様子が目の前で再現されます。
本物の行事は大晦日の夜に地元の家で行われるものなので、旅行者が見る機会はほとんどありません。その場の空気を間近で感じられるのが、この講座の良いところです。講座はなまはげ館との共通券で受けられます。開講時間や料金は季節で変わるため、公式サイトで確認してください。
行き方
なまはげ館は男鹿半島の北側、真山(しんざん)の山あいにあります。秋田駅からJR男鹿線で男鹿駅まで行き、そこから事前予約制の「なまはげシャトル」(約25分)かタクシーを使います。路線バスで行く場合は乗り継ぎが必要です。車なら秋田空港から約90分です。
真山神社は歩いて5分ほどの所にあるので、あわせて訪ねることができます。
ヒント
- 車で行く場合、公式サイトは第二駐車場か第三駐車場の利用を案内しています(2026年8月のお知らせ)。カーナビでは「なまはげ館第二駐車場」などの名前で検索するとスムーズです。
- 男鹿真山伝承館の講座は決まった時刻に始まります。公式サイトに混雑状況の目安が載っているので、到着時間を合わせて計画しましょう。
- 公共交通だけで行くなら、男鹿駅からの「なまはげシャトル」は予約制です。先に予約を済ませておきましょう。
出典
- なまはげ館(公式)
- なまはげ館館内紹介(公式)
- 男鹿真山伝承館(公式)
- 交通案内|なまはげ館(公式)
- 男鹿のナマハゲ(男鹿市)
- 男鹿真山伝承館(男鹿市)
- なまはげ館・男鹿真山伝承館|アキタファン(秋田県公式観光サイト)
更新日 2026年9月29日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。