Black wooden fence of the Aoyagi samurai house under red autumn maples in Kakunodate
Photo: 掬茶, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
秋田県 · 史跡

角館歴史村・青柳家

Aoyagi Samurai Manor (Kakunodate Rekishimura Aoyagi-ke)

秋田県角館の武家屋敷通りに建つ、400年続く武士の家。約3000坪の敷地に母屋と庭園、武具や『解体新書』の展示館が並び、刀や兜にも触れられます。

角館の武士の家を丸ごと見られる屋敷

秋田県仙北市の角館(かくのだて)には、江戸時代の武士(武家)の屋敷が並ぶ「武家屋敷通り」が残っています。青柳家はその中でも代表的な屋敷で、秋田県の史跡に指定されています。一帯は国の重要伝統的建造物群保存地区(古い町並みを守るために国が選んだ地区)にもなっています。

青柳家は、はじめ角館を治めた芦名(あしな)氏に仕え、芦名氏が途絶えたあとは、新しく角館の領主となった佐竹北家(さたけほっけ)に仕えました。明治時代を迎えるまで佐竹氏の家臣として仕え、この地に移り住んでから約400年になります。

薬医門と母屋、四季の庭

通りに面した重厚な門は「薬医門(やくいもん)」と呼ばれる形式で、1860年(万延元年)に藩への功績が認められて特別に許されたものです。当時、門の造りは家の格を表すもので、この形は上級の武士にしか許されませんでした。通り沿いには、中から外をのぞける窓の付いた黒塗りの板塀が続きます。

茅葺き屋根の母屋は、約200年前の建築の姿を残しています。玄関の飾りや、座敷の欄間(らんま、部屋の上部の飾り板)にほどこされた家紋の透かし彫り、雪国らしい廻り縁(建物をぐるりと囲む縁側)などが見どころです。

庭園には、裏山から数百年にわたって沢水が流れ込む池があり、600種類以上の草木が育っています。4月下旬から5月初めには、中庭で、日本に1本しかないという八重の枝垂れ桜「青柳八重紅枝垂桜」が咲きます。

武具、『解体新書』、昔の暮らしの展示

敷地には複数の展示館があり、全部で約3万点の資料が公開されています。「武器蔵」では青柳家に伝わる鎧や兜などを展示していて、出口付近では本物の刀と片刃の槍を実際に手に取ることができます。

「解体新書記念館」では、1774年に江戸で出版された、日本で初めて翻訳された西洋医学書『解体新書』を紹介しています。この本の人体解剖図を描いたのが角館の武士・小田野直武(おだの なおたけ)で、青柳家とは何度も養子や婚姻で結ばれた親戚関係にありました。

このほか、武士の暮らしの道具を集めた「武家道具館」、移築した古民家を使った「秋田郷土館」、アンティークを集めた「ハイカラ館」、角館の祭りの山車(だし、祭りで引く大きな飾りの車)の展示などがあります。兜をかぶって写真を撮れるコーナーもあります。

行き方と訪れる時期

JR角館駅から歩いて15〜20分ほどで、武家屋敷通りの一角にあります。年中無休で、冬は閉まる時間が早くなります。開館時間と料金は公式サイトで確認してください。

角館は武家屋敷通りの枝垂れ桜と、近くの桧木内川(ひのきないがわ)沿いの桜並木で知られ、桜の時期はとても混み合います。桜まつりの期間の土日祝日には、武家屋敷通りが日中歩行者天国になります。

ヒント

  • 鎧を着て敷地内を歩ける体験は予約制です。希望する場合は事前に青柳家に予約しましょう。
  • ハイカラ館1階には喫茶室があり、見学のあとにひと休みできます。
  • 桜の時期に車で行く場合は、武家屋敷通りの歩行者天国の時間を事前に確認してください。

出典

更新日 2026年9月30日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。

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