寒風山回転展望台
Mt. Kanpu Rotating Observatory
芝生に覆われた火山・寒風山の山頂にある、13分でひと回りする回転展望台。座ったまま、日本海の海岸線や鳥海山、干拓地の大潟村までぐるりと見渡せます。
芝生に覆われた火山の頂上
寒風山(かんぷうざん)は、秋田県男鹿市にある標高約355mの火山です。3万年以上前に活動が始まり、溶岩が何度も積み重なって今の形になりました。山の大部分は芝生や草原に覆われていて木がほとんどなく、そのため視界をさえぎるものがありません。この草原の景色は、定期的な山焼き(草地を保つために枯れ草を焼くこと)や芝刈りで守られています。
この山をつくる安山岩は「男鹿石(おがいし)」とも呼ばれ、護岸や庭石などに使われてきました。寒風山一帯は男鹿国定公園の一部で、「男鹿半島・大潟ジオパーク」(大地の成り立ちを学べる地域として認定された場所)の見どころの一つにもなっています。
13分で360度を一周する展望室
回転展望台は1964年に開業し、1988年の改装で今の建物になりました。4階の展望室の床がゆっくり回り、約13分で一周します。座っているだけで、景色が少しずつ移り変わっていきます。
公式サイトによると、南には秋田市へ続く海岸線と、その奥に鳥海山(ちょうかいさん)。西には男鹿半島でいちばん高い本山と、ナマハゲの発祥といわれる真山、そして入道崎。北には能代港と、世界自然遺産の白神山地。東には、かつて日本で2番目に大きな湖だった八郎潟(はちろうがた)を干拓してできた大潟村が広がります。干拓とは、湖や海の水を抜いて陸地にすることで、大潟村は国内最大の人工の大地です。最近は、沿岸に並ぶ大型風車や洋上風力発電の風車も見えます。
館内にはレストランとお土産売り場があり、3階には男鹿半島の自然や歴史を紹介する展示室もあります。
展望台のまわりも歩いてみる
寒風山には、噴火口の跡や、溶岩が流れた跡を見られる「板場の台」、巨石が積み重なった「鬼の隠れ里」など、火山の地形がよく残っています。芝生の山はパラグライダーの名所としても知られています。
男鹿市公認の観光サイト「男鹿なび」によると、7月中旬〜下旬ごろにはヤマユリの群生も見られます。夕方には、町並みや海が夕日に染まる様子を眺めることもできます。
営業期間と行き方
回転展望台は冬の間は休業し、営業するのは例年3月中旬〜12月上旬ごろです。積雪などで開始日や終了日が変わることがあるので、公式サイトで確認してください。
寒風山には路線バスがありません。JR男鹿線の脇本駅から車で約10分です。車がない場合は、男鹿駅と寒風山を結ぶ乗り合いの観光タクシー「寒風山ライナー」が利用できます。車で行くなら、寒風山パノラマラインを走って山頂まで上れます。
ヒント
- 晴れた日ほど遠くまで見えます。鳥海山や白神山地まで見たいなら、天気の良い日を選びましょう。
- 冬(12月中旬〜3月上旬ごろ)は休業します。秋の終わりに行く場合は、営業期間の最終日を公式サイトで確かめておきましょう。
- なまはげ館も同じ男鹿市にあるので、「寒風山ライナー」やレンタカーで男鹿半島を一日かけて回るプランが立てやすいです。
出典
- 寒風山回転展望台公式ホームページ
- 寒風山回転展望台・営業時間と料金(公式)
- 寒風山ジオサイト|男鹿半島・大潟ジオパーク公式サイト
- 寒風山回転展望台|アキタファン(秋田県公式観光サイト)
- 寒風山|男鹿なび
- 寒風山 (秋田県) - Wikipedia
更新日 2026年9月29日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。