正久山 妙立寺(忍者寺)
Myoryuji Temple (Ninja-dera)
外から見ると2階建てなのに、中は隠し階段や落とし穴が入り組んだ迷路。江戸時代の加賀藩が幕府への備えとして造らせた、金沢の「忍者寺」です。
忍者屋敷ではなく「要塞のようなお寺」
妙立寺(みょうりゅうじ)は、金沢市の犀川(さいがわ)の南、寺が集まる「寺町寺院群(てらまちじいんぐん)」にある日蓮宗(にちれんしゅう。鎌倉時代の僧・日蓮を開祖とする仏教の宗派)の寺です。「忍者寺」の名で知られていますが、寺の公式サイトによると忍者とは関係がなく、建物のつくりが忍者屋敷のようであることからそう呼ばれています。忍者の体験やショーがある施設ではありません。
寺の由来によると、1643年に加賀藩(かがはん。前田家が治めた藩)3代藩主・前田利常(まえだ としつね)の命で、城内にあった祈願所(きがんしょ。藩の安泰などを祈る場所)を移して建てられ、1650年代に今の場所へ移りました。当時の加賀藩は徳川幕府から常に警戒されていて、利常は城下の川の外側に寺を集め、いざというときの出城(でじろ。本城を守るための砦)の役割を持たせたといわれます。その中心とされたのが妙立寺で、建物全体が迷路のように複雑な造りになっています。
隠し階段、落とし穴、物見の塔
外観は2階建てですが、金沢市観光協会によると内部は7層に分かれ、23の部屋があります。寺の公式サイトによれば、階段だけで29か所あります。
見どころは数々の仕掛けです。本堂の入口の賽銭箱(さいせんばこ。お参りのときにお金を入れる箱)は落とし穴として使えるように細工され、物置の床板をめくると下の階へ続く隠し階段が現れます。階段の側面に障子(しょうじ。紙を貼った木の建具)を張って明かりを取りつつ、外から敵の足の影を見て攻撃できるようにした階段もあります。屋根の上には望楼(ぼうろう。見張りのための塔)があり、金沢城や加賀平野まで見渡せたといいます。歴代藩主が使った謁見の間(えっけんのま)と、そこに付く大名用の茶室も残っています。
拝観は電話予約制のガイドツアー
境内には予約なしで入れますが、建物の中は案内人が付くツアーでしか見学できず、予約が必要です。予約は電話のみで、訪れる本人がかける決まりです。英語で電話予約することもできますが、案内は日本語だけで、ほかの参加者の迷惑になるため同行者による通訳も禁止されています。所要時間は約40分で、途中で抜けることは原則できません。
最寄りのバス停は「広小路(ひろこうじ)」で、金沢駅から路線バスで向かえます。専用駐車場はないので、公共交通機関を使いましょう。拝観時間や料金、休みの日、予約の受付開始日は、公式サイトで確認してください。
ヒント
- 未就学児は堂内に入れません。小学校低学年の子どもは、年齢を証明できるもの(保険証など)を持参するよう求められています。
- 堂内での写真撮影と録音はできず、携帯電話も使えません。見学中は案内人の説明に集中しましょう。
- 予約の時刻に遅れると予約は取り消しになります。入場は予約時刻の10分前から始まるので、余裕を持って着くようにしてください。
- 拝観料の支払いは現金のみです(公式サイトの案内による)。
出典
- 由来・見所|日蓮宗/正久山 妙立寺(忍者寺) (新しいタブで開きます)
- 予約方法|日蓮宗/正久山 妙立寺(忍者寺) (新しいタブで開きます)
- よくある質問|日蓮宗/正久山 妙立寺(忍者寺) (新しいタブで開きます)
- Myouryuji Temple (Ninja Temple) - English (新しいタブで開きます)
- 妙立寺(忍者寺)|観光・体験 - 金沢市観光協会 (新しいタブで開きます)
更新日 2026年9月30日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。