豊受大神宮(伊勢神宮 外宮)
Ise Grand Shrine Geku (Toyouke Daijingu)
伊勢神宮の参拝は、ここ外宮から始めるのが習わしです。天照大御神の食事を司る神をまつり、約1500年にわたって毎日朝夕の食事が神に供えられてきました。
天照大御神の「食事の神」をまつる宮
三重県伊勢市の伊勢神宮には、内宮(ないくう)と外宮(げくう)という2つの中心的なお宮があります。外宮の正式名は豊受大神宮(とようけだいじんぐう)。まつられている豊受大御神(とようけのおおみかみ)は、内宮にまつられる天照大御神(あまてらすおおみかみ)の食事を司る神で、衣食住をはじめ、あらゆる産業を守る神としても信仰されています。
神宮によると、外宮が今の場所にまつられたのは約1500年前、雄略天皇の時代です。天照大御神が天皇の夢に現れ、「一か所だけにいるのはつらい。食事の神を呼び寄せてほしい」と告げたため、丹波国(たんばのくに、今の京都府北部など)から豊受大御神が迎えられたと伝えられています。内宮の創建から約500年後のことです。
1500年続く朝夕の食事と、20年ごとの建て替え
外宮では鎮座以来、毎日朝と夕の2回、神々に食事を供える「日別朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうおおみけさい)」が一日も欠かさず続けられています。食事を供える建物は御饌殿(みけでん)と呼ばれます。
伊勢神宮では、20年に一度、社殿と神宝をすべて新しく作り、神に新しい社殿へ移っていただく「式年遷宮(しきねんせんぐう)」が1300年以上繰り返されてきました。正宮(しょうぐう、本殿のある一番大切な場所)の隣には、次の遷宮で新しい社殿が建てられる空き地「御敷地(みしきち)」があります。現在は次の第63回式年遷宮に向けた準備が進められています。
境内の見どころ:三つの別宮、勾玉池、せんぐう館
外宮の境内には、正宮のほかに多賀宮(たかのみや)、土宮(つちのみや)、風宮(かぜのみや)という3つの別宮(べつぐう、正宮に次いで格の高い宮)があります。多賀宮は外宮の別宮の中で最も格が高い宮です。
入口近くの勾玉池(まがたまいけ)では、初夏に三重県の花であるハナショウブが咲きます。池のほとりにある「せんぐう館」は、式年遷宮について紹介する博物館で、外宮の正殿を原寸大で再現した模型が見どころです。神宮の職員による展示ガイドも毎日行われています。
神宮の公式サイトでは、主な見どころを回る30分のコースと、より詳しく知るための60分のコースが紹介されています。
参拝の順番と行き方
伊勢神宮には、外宮を先に参拝し、そのあと内宮へ向かう「外宮先祭(げくうせんさい)」という習わしがあります。参拝は「二拝二拍手一拝」(深いお辞儀を2回、拍手を2回、最後にもう一度深いお辞儀)で行います。
外宮はJR・近鉄の伊勢市駅から歩いて約5分です。駅と外宮を結ぶ参道にはおよそ50軒の店が並び、伊勢市駅前には手荷物の預かり所もあります。外宮と内宮の間は路線バスなどで移動できます。参拝できる時間は季節によって変わるので、神宮の公式サイトで確認してください。
ヒント
- 外宮の参道は左側を歩きます(内宮は右側通行です)。
- 内宮と両方回るなら、外宮を先に参拝しましょう。伊勢市駅から近い外宮から始めると移動もスムーズです。
- 境内は禁煙で、飲食は休憩所以外では控えるよう求められています。ペットは連れて入れません。
- 大きな荷物は伊勢市駅前の手荷物預かり所に預けてから歩くと楽です。
出典
- 豊受大神宮(外宮)|神宮について|伊勢神宮
- 正宮|豊受大神宮(外宮)|伊勢神宮
- 参拝の作法とマナー|伊勢神宮
- 外宮のモデルコース|伊勢神宮
- 式年遷宮について|伊勢神宮
- 式年遷宮記念 せんぐう館
- 豊受大神宮 外宮(伊勢神宮 外宮)|伊勢志摩観光ナビ
- ゆるり伊勢神宮 外宮|近畿日本鉄道
- 豊受大神宮 - Wikipedia
更新日 2026年9月28日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。