備中松山城
Bitchu Matsuyama Castle
標高430mの臥牛山(がぎゅうざん)に立つ、江戸時代の天守が残る日本でただ一つの山城。秋から春の早朝には、雲海に浮かぶ「天空の山城」の姿が見られることがあります。
天守が残るただ一つの山城
備中松山城は、岡山県高梁市(たかはしし)の臥牛山の上にある城です。天守(てんしゅ:城の中心となる高い建物)は標高430mの位置にあります。日本には江戸時代までに建てられた天守が今も残る城が12しかなく(「現存12天守」と呼ばれます)、そのうち山の上に建つ「山城(やまじろ)」はここだけです。
最初の城は1240年に秋庭三郎重信(あきば さぶろう しげのぶ)が築いたとされます。今の天守は、城主の水谷勝宗(みずのや かつむね)が1681年から1683年にかけて行った大修築のときに建てられたものです。天守、二重櫓(にじゅうやぐら:2階建ての見張り用の建物)、土塀の一部は国の重要文化財に指定されています。
岩の上の石垣と小さな天守
登っていくと、高さ10mを超える大きな岩の上にそのまま石垣を積んだ風景が見えてきます。自然の岩壁も守りに使った「難攻不落の城」の雰囲気を、今もよく感じられる場所です。石垣には地元で切り出した花崗岩(かこうがん)が使われています。
天守は2階建てで高さ約11m。現存12天守の中でいちばん小さい一方、いちばん高い場所に建っています。中に入って、江戸時代の木造の天守を見学できます。
2018年7月の西日本豪雨のとき、飼い主の家からいなくなった猫が1週間後にこの城で見つかりました。この猫「さんじゅーろー」はそのまま城に住みつき、「猫城主」として城の人気者になっています。
雲海に浮かぶ姿を見るなら
条件がそろうと、城の下の盆地に霧がたまり、城が雲の海に浮かんでいるように見えます。岡山県の観光サイトによると、見られる時期は9月から4月ごろの早朝です。
城そのものからではなく、城から約1km離れた「雲海展望台(備中松山城展望台)」から、城を横から眺めるのが定番です。展望台へは車で向かうのが一般的で、高梁駅から約20分かかります。
行き方
最寄り駅はJR伯備線の備中高梁(びっちゅうたかはし)駅です。駅から城まで歩くと約90分かかるため、タクシーや予約制の観光乗合タクシーで8合目の「ふいご峠」まで行き、そこから天守まで20〜30分ほど山道を歩くのが一般的です。
車の場合は、5合目の城見橋公園駐車場にとめ、登城整理バスでふいご峠へ向かいます。バスが運行している日は、城見橋公園からふいご峠までは自家用車で入れません。ふいご峠駐車場は2026年9月から有料になり、バスの料金も改定されました。料金、運行日、入城時間は公式サイトで確認してください。
ヒント
- ふいご峠から天守までは坂と石段が続く山道です。歩きやすい靴で行き、夏は飲み物を持っていきましょう。公式サイトはスズメバチへの注意も呼びかけています。
- 2026年10月12日〜16日、11月16日〜20日、11月23日〜27日は、伐採工事のため「高梁高校上〜ふいご峠」間の遊歩道が終日通行止めになります(天守には入れます)。この期間に麓から歩いて登る人は、公式サイトの迂回ルートを確認してください。
- 雲海は天気しだいで、毎朝見られるわけではありません。見に行くなら、高梁市内に泊まって早朝に展望台へ向かう計画にすると余裕があります。
出典
- 備中松山城【公式】 (新しいタブで開きます)
- 備中松山城 遊歩道の通行止めについて<高梁高校上-ふいご峠間> (新しいタブで開きます)
- 【重要】駐車場有料化に関するご案内 - 備中松山城 (新しいタブで開きます)
- 備中松山城へのアクセス - 高梁市公式ホームページ (新しいタブで開きます)
- 備中松山城|岡山観光WEB【公式】 (新しいタブで開きます)
- 松山城 (備中国) - Wikipedia (新しいタブで開きます)
更新日 2026年9月30日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。