最上稲荷山妙教寺
Saijo Inari (Myokyoji Temple)
お寺なのに大きな鳥居が立つ、日本三大稲荷のひとつ。神と仏をいっしょにまつる昔ながらの姿を今に残す、岡山の有名な参拝地です。
鳥居のあるお寺
最上稲荷(さいじょういなり)は、岡山市北区高松稲荷にある日蓮宗のお寺で、正式な名前を「最上稲荷山妙教寺(みょうきょうじ)」といいます。京都の伏見稲荷、愛知の豊川稲荷とともに「日本三大稲荷」のひとつに数えられています(数え方には諸説あります)。
日本では明治時代のはじめに、神道と仏教を分ける政策がとられました。それ以前は、神社とお寺が一体になった「神仏習合(しんぶつしゅうごう)」の形が各地にありました。最上稲荷は、この神仏習合の祭祀の形が特別に認められてきた場所です。そのため、お寺でありながら鳥居があり、本殿も神社のような形をあわせ持っています。
1200年以上さかのぼる歴史
寺の歴史は奈良時代にさかのぼります。752年、報恩大師(ほうおんだいし)が孝謙天皇の病気の回復を願って、裏山の龍王山にある「八畳岩」で祈ったところ、最上位経王大菩薩(さいじょういきょうおうだいぼさつ)が現れたと伝えられています。785年には桓武天皇の病気の回復を祈ったことをきっかけに、寺が建てられました。
その後、戦国時代の備中高松城の水攻めの戦乱で焼けてしまいますが、1601年に日円聖人(にちえんしょうにん)を迎えて再興され、今の寺の名前になりました。
境内の見どころ
参道を進むと、まず石造りの仁王門が迎えてくれます。石で造られた仁王門は珍しく、国の登録有形文化財です。その先には、最上三神と呼ばれる3つの神仏をまつる大きな本殿「霊光殿(れいこうでん)」があります。
1741年に建てられた旧本殿「霊応殿(れいおうでん)」は、岡山市の重要文化財です。また「縁の末社(えんのまっしゃ)」では、よい縁を結ぶことと、悪い縁を断ち切ることの両方を祈ることができます。仁王門から本殿、縁の末社、旧本殿をめぐる基本のコースは、約30分が目安です。
時間と体力があれば、裏山の八畳岩まで歩く参拝コースもあります。八畳岩は、畳8枚分ほどの平らな面がある大きな岩で、備中高松城跡などを見渡せます。
行き方
最寄り駅は、JR吉備線(桃太郎線)の備中高松駅です。駅からはタクシーで約5〜10分です。土日祝日には、限られた便のシャトルバスが運行されることがあります。
車の場合は、山陽自動車道の岡山総社ICから約10分です。周辺には有料の駐車場がたくさんあります。
ヒント
- 仁王門には、参拝者が点灯できる照明があります。門をくぐるときに探してみてください。
- 縁の末社では、縁結びと縁切りの両方をお願いできます。何を祈るのか、先に決めておくとスムーズです。
- 八畳岩まで上がる場合は山道になるので、歩きやすい靴で出かけましょう。
- 近くの吉備津神社とあわせて、JR吉備線沿いをめぐるのもおすすめです。
出典
更新日 2026年9月29日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。