長瀞岩畳
Nagatoro Iwadatami
荒川のほとりに、平らな岩が畳を敷き詰めたように広がる埼玉県長瀞町の名所。駅から歩いてすぐの場所で、地球の奥深くでできた岩の上を歩き、川下りの舟を眺められます。
畳を敷き詰めたような岩
長瀞岩畳(ながとろ いわだたみ)は、埼玉県秩父郡長瀞町の荒川沿いにある岩場です。隆起した結晶片岩(けっしょうへんがん)が、文字どおり畳を敷き詰めたように平らに広がっていて、長瀞観光の中心になっています。
岩畳は幅約80m、長さ約600mにわたって続き、広さは畳約2万枚分にもなります。岩には東西と南北にほぼ垂直な割れ目(節理)が入っていて、これが四角い畳のような見た目をつくっています。
「日本地質学発祥の地」
岩畳の岩は、海の底に積もった地層が地下約20〜30kmの深さまで押し込まれ、強い圧力を受けてできたものです。その後、地上へ押し上げられる間に割れ目が生まれました。
長瀞一帯は明治の初めから研究されてきたことから「日本地質学発祥の地」と呼ばれ、1924年に国の名勝・天然記念物に指定されました。岩の上には、川の流れで石が回転して岩を丸く削った甌穴(おうけつ)も見られ、大きいものは直径約2mあります。
秩父赤壁と川下り
岩畳の前では荒川の流れがゆるやかになり、「瀞(とろ)」と呼ばれる深く静かな淵をつくっています。これが長瀞という地名の由来です。対岸には「秩父赤壁(ちちぶせきへき)」と呼ばれる切り立った岩壁や、明神の滝があります。
岩畳のすぐそばからは、船頭さんが案内する木の舟で渓谷を下る「長瀞ラインくだり」が出ています。春は桜、秋は紅葉と、季節ごとに違う景色を川の上から楽しめます。増水や渇水のときは欠航することがあり、冬季は休業期間があります。
行き方
秩父鉄道の長瀞駅から歩いて約5分です。
近くの埼玉県立自然の博物館(徒歩約10分)では、岩畳を観察するための無料のマップを配っていて、見学の前に立ち寄ると岩の見方がよくわかります。
ヒント
- 岩の上はでこぼこしていて、ぬれると滑りやすくなります。スニーカーなど歩きやすい靴で出かけましょう。
- 埼玉県立自然の博物館では、岩畳観察用の無料マップのほか、メタセコイアの化石なども展示されています。
- ラインくだりは天候や川の水の量で運航が変わります。乗りたい場合は当日の運航状況を確認しましょう。
出典
- 名勝及び天然記念物「長瀞」 | 長瀞町役場
- 名所 | 長瀞町観光協会公式サイト
- 長瀞ラインくだり | 長瀞町観光協会公式サイト
- 野外展示と長瀞「岩畳」 | 埼玉県立自然の博物館
- 長瀞渓谷(長瀞岩畳)・船下り | ちょこたび埼玉
更新日 2026年9月29日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。