延暦寺
Enryaku-ji Temple (Mount Hiei)
京都と滋賀の境にそびえる比叡山の山上に広がる、天台宗の総本山。1200年以上守り継がれてきた「不滅の法灯」を、改修工事中の今は間近で拝むことができます。
「日本仏教の母山」と呼ばれる山の寺
延暦寺は、滋賀県大津市と京都市の境にある比叡山(ひえいざん、標高848m)の山上に広がる、天台宗の総本山です。788年、僧の最澄(さいちょう、伝教大師)が建てた小さな草庵「一乗止観院」が始まりで、最澄の死後の823年に「延暦寺」という名前が許されました。
ここで学んだ僧の中から、浄土宗、浄土真宗、臨済宗、曹洞宗、日蓮宗といった宗派を開いた人々が出たため、「日本仏教の母山」と呼ばれています。1571年には織田信長の焼き討ちで大きな被害を受けましたが、その後、豊臣秀吉や徳川家康の支援を受けて再建されました。1994年には「古都京都の文化財」の一部として世界遺産に登録されています。
東塔・西塔・横川の三つのエリア
延暦寺は一つの建物ではなく、山の中に点在する約150の堂の総称です。境内は東塔(とうどう)、西塔(さいとう)、横川(よかわ)の3つのエリアに分かれていて、エリアの間はシャトルバスで移動できます(冬は運休)。
中心は東塔エリアにある国宝の根本中堂(こんぽんちゅうどう)です。堂の奥では、最澄の時代から灯され続けてきたとされる「不滅の法灯(ふめつのほうとう)」が守られています。1571年の焼き討ちで一度消えましたが、以前にこの火を分けていた山形県の立石寺から再び火を分けてもらい、よみがえりました。
根本中堂は「令和の大改修」中
根本中堂では、2016年から約15年の計画で大規模な改修工事が行われています。工事中は、境内の「修学ステージ」からは屋根の軒先の高さまで上がって工事中の屋根を間近に見られます(2026年12月ごろまでの予定)。
2026年1月8日からは、東塔エリアの萬拝堂(まんぱいどう)で、根本中堂の本尊・薬師如来の御前立(おまえだち、本尊の代わりに人々が拝む像)と「不滅の法灯」が期間限定で特別に安置されています。普段は堂の奥にあるものを、すぐ近くで拝める機会です。
比叡山への行き方
滋賀県側からは、JR比叡山坂本駅または京阪電車の坂本比叡山口駅から坂本ケーブルに乗り、ケーブル延暦寺駅へ。最短ルートで約40分です。
京都側からは、京都駅や三条駅から比叡山ドライブバスで延暦寺バスセンターまで約70分。または京阪の出町柳駅から叡山電車で八瀬比叡山口駅へ行き、ケーブルとロープウェイ、シャトルバスを乗り継ぐルートもあります(約70分)。運行日や時刻は季節によって変わるので、事前に確認してください。
ヒント
- 3つのエリアは離れているので、全部回るなら時間に余裕を持って。まずは根本中堂のある東塔エリアから見るのがおすすめです。
- 山内のシャトルバスや一部のバスは冬に運休します。冬に行く場合は公式サイトで運行状況を確認しましょう。
- 萬拝堂での「不滅の法灯」の特別安置は期間限定です。工事の進み具合で変わることもあるので、最新情報は公式サイトで確認してください。
- 延暦寺では坐禅や写経の体験、宿坊(しゅくぼう、寺の宿泊施設)での精進料理もあります。
出典
- 天台宗総本山 比叡山延暦寺【公式】
- 国宝根本中堂大改修|比叡山延暦寺
- アクセス|比叡山延暦寺
- 比叡山延暦寺 根本中堂ご本尊御前立・不滅の法灯特別奉安について|比叡山ドライブウェイ
- 延暦寺 - Wikipedia
- 不滅の法灯 - Wikipedia
更新日 2026年9月28日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。