大麻比古神社
Oasahiko Shrine
阿波国(今の徳島県)で最も格式の高い「一宮」。樹齢千年といわれる大楠がそびえ、境内には第一次世界大戦のドイツ人捕虜が築いた石橋が残ります。
麻の伝説を持つ阿波の一宮
大麻比古神社(おおあさひこじんじゃ)は、徳島県鳴門市(なるとし)にある神社で、地元では昔から「おおあささん」と呼ばれ親しまれてきました。「一宮(いちのみや)」とは、昔の国ごとにいちばん格式が高いとされた神社のことで、ここは阿波国の一宮です。
神社に伝わる由緒によると、はるか昔、天富命(あめのとみのみこと)がこの地で麻や楮(こうぞ:和紙の原料になる木)の種をまき、麻布や木綿をつくって産業の基礎を開きました。その守り神として祖先の天太玉命(あめのふとだまのみこと)をまつったのが始まりとされます。のちに、背後の大麻山(おおあさやま)の峰にまつられていた猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)もあわせてまつられるようになりました。大麻山は昔から、海を行く船の目印にもされてきた山です。
大鳥居と樹齢千年の大楠
参道の入口には高さ14mの大鳥居が立ち、石灯籠が並ぶ参道が社殿へと続きます。
境内でひときわ目を引くのが、樹齢1000年ともいわれる大きなクスノキ(楠)です。鳴門市の天然記念物に指定されていて、神木(しんぼく:神が宿るとされる木)として大切にされています。本殿などの社殿の屋根は、2022年10月に葺き替えの修理が終わっています。
ドイツ兵捕虜がつくった「ドイツ橋」
神社の境内には、「ドイツ橋」と呼ばれる石のアーチ橋があります。第一次世界大戦のころ、近くの板東俘虜収容所(ばんどうふりょしゅうようじょ)にいたドイツ兵の捕虜たちが、ヨーロッパの石積みの技術を使って造った橋で、鳴門市の史跡になっています。同じときに、アーチが2つ並んだ「めがね橋」や散策用の石畳の道も造られました。
鳴門市は、この橋を当時の開かれた収容所の運営と、捕虜と地元の人々の温かい交流を伝えるものと紹介しています。収容所の歴史をもっと知りたい人は、近くの「鳴門市ドイツ館」にも足をのばしてみてください。
行き方
JR板野駅から北へ歩いて約25分です。車なら板野ICから約10分、藍住(あいずみ)ICから約15分、鳴門ICから約20分で、大きな無料駐車場があります。
近くには、四国八十八ヶ所霊場(四国をめぐる88の寺の巡礼)の1番札所・霊山寺(りょうぜんじ)もあり、あわせて訪れることができます。
ヒント
- お参りのあとは、ドイツ橋とめがね橋まで足をのばしてみましょう。石畳の散策路も一緒に造られたものです。
- 11月1日は例祭(毎年のいちばん大切なお祭り)で、午前中は御祈祷の受付が止まる時間があります。
- お守りやお札の授与所は夕方に閉まります。お守りを受けたい人は早めの時間に行きましょう。
出典
- 由緒書 - 大麻比古神社【公式】 (新しいタブで開きます)
- 所在地・ご連絡先 - 大麻比古神社【公式】 (新しいタブで開きます)
- 阿波一宮 大麻比古神社 - 鳴門市公式観光サイト (新しいタブで開きます)
- 大麻比古神社 - 鳴門市うずしお観光協会 (新しいタブで開きます)
- 史跡 ドイツ橋 - 鳴門市 (新しいタブで開きます)
- 板東と鳴門市ドイツ館 - 鳴門市うずしお観光協会 (新しいタブで開きます)
- 大麻比古神社 - Wikipedia (新しいタブで開きます)
更新日 2026年9月30日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。