うだつの町並み
Wakimachi Udatsu Townscape
藍(あい)の取引で栄えた商人の町。白い漆喰の壁の家々に「うだつ」と呼ばれる防火壁が並び、日本語の言い回し「うだつが上がらない」の由来を目で見て確かめられます。
藍で栄えた吉野川沿いの商人町
脇町(わきまち)のうだつの町並みは、徳島県美馬市(みまし)にある古い町並みです。もとは脇城の城下町で、吉野川の北岸、阿波と讃岐(今の香川県)を結ぶ道が交わる場所にあったことから、陸と川の交通の拠点になりました。
江戸時代には、藍染めの原料になる藍の集散地として栄え、最盛期には100人を超える藍商人がいたといわれます。今も江戸時代中ごろから昭和の初めにかけての伝統的な建物約85棟が残っています。1988年12月には、全国で28番目の「重要伝統的建造物群保存地区」(国が選ぶ、歴史的な町並みを守る地区)に選ばれました。
「うだつ」とは何か
「うだつ(卯建)」は、隣の家との境目の屋根の上に張り出した、瓦をのせた漆喰塗りの壁です。もともとは隣から火が燃え移るのを防ぐためのものでした。
うだつをつくるにはお金がかかったため、やがて豊かさや成功の象徴になりました。出世できない、ぱっとしないことを意味する日本語の「うだつが上がらない」という言い回しは、このうだつに由来するとされます。
町並みの見どころ
町並みには、「吉田家住宅」、美馬市観光交流センター、伝統工芸の体験施設などがあります。予約をすれば、藍染め体験やガイド付きの町歩きもできます。
同じ脇町には、1934年に建てられた芝居小屋「脇町劇場(オデオン座)」もあります。回り舞台を備えた本格的な劇場で、戦前は歌舞伎などの芝居、戦後は歌謡ショーや映画の上映でにぎわいました。取り壊されそうになったこともありましたが、山田洋次監督の映画『虹をつかむ男』の撮影に使われたことをきっかけに、1999年に昭和初めの姿に修復されました。
行き方
JR穴吹(あなぶき)駅、または脇町ICから、車やタクシーで約10分です。徳島市からは高速道路を使って約40分です。
車の場合は、道の駅「藍ランドうだつ」の駐車場を利用できます。施設ごとに休館日や見学時間が違うので、公式サイトで確認してください。
ヒント
- うだつは屋根の上にあるので、通りの真ん中から少し離れて、家の両端を見上げるように歩くとよく見えます。
- 藍染め体験は予約制です。体験したいなら、事前に美馬市の観光サイトなどで申し込み方法を確認しておきましょう。
- オデオン座は火曜日が休館日です。町並みとあわせて見学するなら曜日に注意してください。
出典
- 重要伝統的建造物群保存地区「うだつの町並み」 - 美馬市 (新しいタブで開きます)
- うだつの町並み - 【美馬市】観光サイト (新しいタブで開きます)
- 脇町劇場(オデオン座) - 【美馬市】観光サイト (新しいタブで開きます)
- 脇町うだつの町並み - ツーリズム四国 (新しいタブで開きます)
更新日 2026年9月30日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。