海王丸
Kaiwo Maru (sailing ship)
「海の貴婦人」とよばれた1930年生まれの帆船が、富山湾の港で現役当時の姿のまま公開されています。年に10回、29枚の帆をすべて広げる日は特に見ものです。
地球50周分を航海した練習帆船
海王丸は、船員を育てる商船学校の練習船としてつくられた帆船です。1930年2月14日に進水し、それから59年あまりのあいだに106万海里(地球約50周分)を航海して、11,190人の若い船乗りを育てました。帆を広げた美しい姿から「海の貴婦人」とよばれてきました。
4本のマストを持つ全長約97mの船で、第二次世界大戦中は帆を外して灰色に塗られ、物資を運ぶ船として使われました。戦後は、海外から日本へ帰る人たちを運ぶ仕事もしています。1989年に引退したあと富山県に移り、1990年から一般公開されています。
船に乗って見学、年10回の総帆展帆
海王丸は、富山県射水市(いみずし)の「海王丸パーク」に停泊していて、有料で船の中を見学できます。今も「生きた船」として、引退したときの状態を保ったまま保存されています。
いちばんの見どころは「総帆展帆(そうはんてんぱん)」です。29枚ある帆をすべて広げるイベントで、ボランティアと乗組員が手作業で帆を広げます。毎年4月から10月にかけて年10回行われ、日程は海王丸パークの公式サイトで発表されます。雨や強風のときは中止になったり、広げる帆の数が減らされたりすることがあります。
夜には船がライトアップされます。海王丸が2月14日に進水したことから、海王丸パークはバレンタインデーにちなむ「恋人の聖地」にも選ばれていて、船の上には「幸せのベル」もあります。
海王丸パークと行き方
海王丸パークは入場無料のベイエリアで、世界の帆船模型を展示する「日本海交流センター」や、子ども向けの遊び場があります。2018年にできた展望広場からは、富山湾や立山連峰、新湊大橋、海王丸を一緒に眺められます。
路面電車の万葉線「海王丸駅」から歩いて約10分です。車なら北陸自動車道の小杉インターチェンジから約20分です。公開時間や乗船料は季節によって変わるので、公式サイトで確認してください。
ヒント
- 総帆展帆の日は、船内の公開時間が通常より短くなります。実施するかどうかは当日の朝8時に決まり、公式サイトで発表されます。
- 定休日(毎週水曜日)のほか、船体整備のために公開しない期間があります。行く前に公式サイトで公開日を確認しましょう。
- 船の中では飲食や喫煙ができず、マストに登ることもできません。階段や頭上に気をつけて、歩きやすい靴で見学しましょう。
- 2027年度(2027年4月〜2028年3月)には、海王丸がドックに入って約半年の大規模修繕を行う予定です。その期間は港にいない可能性があるので、公式サイトのお知らせを確認してください。
出典
- 海王丸パーク|帆船海王丸を中心とした憩いのベイエリア(公式)
- 一般公開|海王丸パーク(公式)
- 帆船海王丸 保存活用プロジェクト|海王丸パーク(公式)
- 海王丸パーク|射水市公式観光サイト
- 海王丸 (初代) - Wikipedia
更新日 2026年9月29日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。