金剛峯寺
Kongobu-ji Temple
山の上の宗教都市・高野山の中心にある、高野山真言宗の総本山です。豊臣秀吉ゆかりの建物に、華やかなふすま絵と日本最大級の石庭が待っています。
高野山そのものを指す名前
金剛峯寺(こんごうぶじ)は、和歌山県北部の山上に広がる高野山(こうやさん)にある、高野山真言宗の総本山です。816年、弘法大師空海(くうかい)が嵯峨天皇からこの地を賜って開きました。
実は「総本山金剛峯寺」という名前は、ひとつの建物ではなく高野山全体を指します。山の上には117の寺院があり、そのうち51か寺が参拝者の泊まれる宿坊(しゅくぼう:お寺の宿)です。2004年には「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として世界遺産に登録されました。
今、多くの人が「金剛峯寺」として訪れる建物は、もともと1593年に豊臣秀吉が亡き母の菩提を弔うために建てた「青巌寺(せいがんじ)」です。明治時代の1869年、隣の興山寺(こうざんじ)と合わさって、金剛峯寺という名前になりました。
ふすま絵の部屋と大きな台所
主殿(しゅでん)は1863年に再建された建物です。中には、松と鶴が描かれたふすま絵の「大広間」や、柳と鷺(さぎ)が描かれた「柳の間」などがあります。柳の間は、1595年に豊臣秀次(ひでつぐ)が自害した場所と伝えられ、「秀次自刃の間」とも呼ばれています。
台所には大きな釜が3つ並び、一度に約2,000人分のご飯を炊けたといわれます。多くの僧が暮らしてきた寺の規模を感じられる場所です。
日本最大級の石庭「蟠龍庭」
奥にある「蟠龍庭(ばんりゅうてい)」は、広さ約2,340平方メートルの石庭で、日本最大級といわれます。1984年、空海が入定(にゅうじょう:永遠の瞑想に入ること)して1150年を記念して造られました。
白い砂は雲海を、140個の石は奥殿を守る雌雄一対の龍を表しています。石は四国産の花崗岩、白砂は京都のものです。
行き方
高野山駅からバスで約11分、「金剛峯寺前」バス停で降りてすぐです。
拝観は有料です。拝観時間や料金は変わることがあるので、高野山真言宗総本山金剛峯寺の公式サイトで確認してください。
ヒント
- 高野山には、参拝者が泊まれる宿坊が51か寺あります。日帰りでも訪れられますが、お寺に泊まると山の上の宗教都市の雰囲気をより深く味わえます。
- 正門は、豊臣秀吉が青巌寺を建てた時代から残るものです。大きな灯籠に入った豊臣家の桐の紋にも目を向けてみてください。
- 高野山には金剛峯寺のほかにも、壇上伽藍や奥之院など見どころが多くあります。バスを使って回る計画を立てておくと効率的です。
出典
- 金剛峯寺について | 高野山真言宗 総本山金剛峯寺 (新しいタブで開きます)
- 金剛峯寺 | 和歌山県公式観光サイト (新しいタブで開きます)
- 金剛峯寺 | 観光庁 地域観光資源の多言語解説文データベース (新しいタブで開きます)
- 金剛峯寺 - Wikipedia (新しいタブで開きます)
更新日 2026年9月30日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。