立石寺(山寺)
Yamadera (Risshakuji Temple)
岩山に堂が点在する、860年創建と伝わる山のお寺。1,015段の石段を上った先の五大堂からは、山あいの町並みを見下ろせます。
「山寺」と呼ばれる天台宗のお寺
立石寺(りっしゃくじ)は、山形市にある天台宗のお寺で、正式には「宝珠山立石寺(ほうじゅさん りっしゃくじ)」といいます。寺の伝えでは、860年に清和天皇の命を受けた慈覚大師円仁(じかくだいし えんにん)がひらきました。山全体に堂が建ち並ぶことから、「山寺」の名で親しまれています。
ふもとの根本中堂(こんぽんちゅうどう)は、ブナ材で造られた建物としては日本最古とされ、国の重要文化財です。中には、比叡山延暦寺から分けられた「不滅の法灯(ふめつのほうとう)」が灯り続けています。1571年に織田信長の焼き討ちで延暦寺の灯が消えたときには、逆に立石寺から灯を分けて戻したと伝えられています。
山寺は1932年に国の名勝・史跡に指定されています。
芭蕉が句を詠んだ場所
俳人の松尾芭蕉は1689年に立石寺を訪れ、旅の記録『おくのほそ道』に「閑さや岩にしみ入る蝉の声(しずかさや いわにしみいる せみのこえ)」という句を残しました。参道の途中には、芭蕉がこの句を書いた短冊を埋めたとされる「せみ塚」があります。
1,015段の石段を上る
登山口から奥之院までの石段は、全部で1,015段です。山門をくぐり、せみ塚、岩肌に長い年月をかけて浮かび上がった阿弥陀如来の姿に見立てられる「弥陀洞(みだほら)」、ケヤキ造りの仁王門を過ぎて、いちばん奥の奥之院へ向かいます。
途中には、開祖の慈覚大師をまつる開山堂や、岩の上に建つ小さなお堂・納経堂があります。いちばんの展望所は、崖の上に張り出した五大堂です。ここから、ふもとの町と周りの山々を見渡せます。
往復の目安は約1時間30分です。夏はセミの声、秋は紅葉を楽しめます。
行き方
最寄り駅はJR仙山線の山寺駅で、登山口の近くまで歩いて約10分です。山形新幹線で山形駅へ、または東北新幹線で仙台駅へ行き、仙山線に乗り換えます。入山料と拝観時間は変わることがあるので、公式サイトで確認してください。
ヒント
- 石段は長く、場所によっては急です。スニーカーなど滑りにくい靴で行きましょう。
- 12月〜3月は天候によって閉門が早まることがあります。冬は雪で足元が悪くなるので、特に注意してください。
- 境内とその周辺では、ドローンの飛行が禁止されています。
出典
更新日 2026年9月28日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。