東北 地方

山形県

神聖な山々、蔵王の樹氷(スノーモンスター)、そして日本一のさくらんぼ。山形は季節を目当てに訪れる人に応えてくれます。

The historic five-story pagoda at Mount Haguro.
Photo: Mimissu, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

片側に山々、もう片側に日本海

山形は東北地方にあり、西は日本海に面し、隣県との境は山脈が形づくっています。面積は日本で9番目に大きい県で、土地の約17%が自然公園として保護されています。沿岸部では、酒田と鶴岡が港町です。

最上川がこの県をひとつに結びつけています。最上川は山形県内だけを流れる川で、北へ向かった後に新庄で西へ向きを変え、酒田で海に注ぎます。日本三大急流の一つに数えられています。俳人の松尾芭蕉は1689年にこの地を旅し、初夏の雨(五月雨)が最上川の流れを速くする様子を詠みました。県民歌はこの川にちなんで名付けられています。

三つの霊山と崖の上の寺

山形は日本で最も古い山岳信仰の中心地の一つです。出羽三山(「出羽」はこの地域の古い呼び名で、出羽の三つの山という意味)は羽黒山、月山、湯殿山の三峰で、それぞれ誕生、死、再生を表しています。修験道(神道と仏教の山岳修行が融合した苦行の道)の実践者である山伏たちは、今も三つの山すべてで修行を行っています。

羽黒山は最も訪れやすく、一年中参拝できます。2,446段の石段の道が古い杉並木の中を登り、国宝の五重塔の前を通って、冬の雪に耐えられるよう厚さ約2メートルの茅葺き屋根を持つ社殿へと続きます。湯殿山には、訪れる前に知っておくべき決まりが一つあります。撮影は禁止されています。

日本で最もよく知られた寺の一つである山寺は、芭蕉が訪れ、日本語で最も有名な俳句の一つをそこで詠んだことで知られています。

さくらんぼ、牛肉、そして川原の煮込み料理

山形は日本最大のさくらんぼの産地で、洋梨、ぶどう、りんご、桃、メロン、柿も栽培しています。夏に訪れれば果物がいたるところにあり、秋にはくだもの狩りが主役になります。

米沢牛は日本三大和牛ブランドの一つで、牛肉と野菜の煮込み料理である芋煮は身近な郷土料理です。羽黒山では、旬の山菜、きのこ、ごま豆腐を中心とした精進料理(仏教の菜食料理)が何世代にもわたって受け継がれてきました。何世紀も前、この地域は紅花からつくる赤い染料「紅」でも有名でした。

樹氷、祭り、そしてまったく異なる四季

山形が他のどこにも似ていない姿を見せるのは冬です。蔵王山の山頂では、シベリアからの冷たい風と大雪がモミの木を氷で覆い、いわゆるスノーモンスター、樹氷に変えてしまいます。見頃はたいてい2月中旬ごろで、日が暮れるとライトアップされます。古い銀山の跡地にある温泉街、銀山温泉には、伝統的な木造建築が立ち並んでいます。

他の季節にもそれぞれの魅力があります。春は桜、夏は山や滝、ホタル、秋は紅葉とくだもの狩りです。8月には、東北四大夏祭りの一つである花笠まつりで、何千人もの踊り手が山形市を埋め尽くします。雪は旅の計画にも影響します。月山と湯殿山は一年の大半が閉鎖され、羽黒山の石段は冬には除雪されません。

アクセスと現地での移動

JR山形新幹線は東京から県内へ乗り入れ、かみのやま温泉、山形、天童などに停車し、北部の新庄が終点です。山形空港と庄内空港には東京便を含む国内線があり、東京からは高速バスも運行しています。隣の宮城県にある仙台空港が最寄りの主要空港です。出発前に最新のルートと時刻を確認してください。

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