霞城公園
Kajo Park (Yamagata Castle Ruins)
山形駅から歩いて行ける、東北屈指の規模を誇った山形城の跡。復元された大きな城門と堀の石垣、春は約1,500本の桜が、戦国大名・最上義光の城の姿を伝えます。
霞に隠れた城「霞ケ城」
霞城公園(かじょうこうえん)は、山形市の中心部にある山形城の跡です。城の本丸と二ノ丸を使った約35.9haの公園で、国の史跡に指定され、日本100名城にも選ばれています。
山形城は、1356年に山形に入った斯波兼頼(しば かねより、のちの最上家の初代)が築いたのが始まりと伝えられています。今の城の原型をつくったのは、第11代当主の最上義光(もがみ よしあき)です。1600年、関ヶ原の戦いと同じ年に、上杉氏の軍勢が山形に攻め込んだ「長谷堂合戦(はせどうかっせん)」が起こりました。「北の関ヶ原」とも呼ばれるこの戦いで、敵の陣から城が霞に隠れて見えなかったという言い伝えがあり、そこから「霞ケ城(かすみがじょう)」という別名が生まれました。公園の名前もここから来ています。
本丸・二ノ丸・三ノ丸を三重の堀と土塁(どるい、土を盛った防御用の壁)で囲んだ平城(ひらじろ、平地に築いた城)で、山形市によると東北で最大の規模です。天守はなく、本丸には御殿だけがありました。今残る二ノ丸の堀や土塁、石垣は、最上家が領地を取り上げられたあと、1622年に城主となった鳥居忠政(とりい ただまさ)の時代に整えられたと伝えられています。
復元された東大手門と本丸
公園の正面玄関にあたるのが、1991年に江戸時代中期の資料をもとに復元された「二ノ丸東大手門」です。堀にかかる橋を渡ると、櫓門(やぐらもん、上に建物がのった門)や高麗門、土塀に囲まれた四角い広場「枡形(ますがた)」があり、敵の侵入を防ぐ城の仕組みがよくわかります。この門は、映画で江戸城のシーンの撮影に使われたこともあります。門の上の櫓は一般公開されているので、公開日時は山形市のサイトで確認してください。
園内では今も発掘調査と復元工事が続いていて、2005年には本丸一文字門の大手橋が復元されました。山形市は、本丸の堀と土塁の復元などを2033年(令和15年)の完了を目標に進めています。公園内には、長谷堂合戦で先頭に立って出陣する姿を表した最上義光の騎馬像も立っています。
桜の名所と園内の博物館
春には約1,500本の桜が咲き、山形市でいちばんの桜の名所になります。例年の見ごろは4月上旬〜中旬ごろです。開花に合わせて「霞城観桜会(かじょうかんおうかい)」が開かれ、期間中は東側から南側の堀沿いの桜並木がライトアップされて、水面に映る夜桜を楽しめます。
園内やそのすぐ近くには、山形市郷土館、山形県立博物館、山形美術館、最上義光歴史館などが集まっています。山形市郷土館は、1878年に完成した洋風の病院建築「旧済生館本館」を公園内に移して復元した建物で、国の重要文化財です。郷土の歴史や医学に関する資料を展示しています。
行き方
最寄り駅はJR山形駅です。山形市によると、駅の東口から東大手門まで歩いて約15分、西口から南門まで約10分です。市内循環の「ベニちゃんバス」を使う場合は「霞城公園前」で降りると、東大手門まで歩いて5分ほどです。
車の場合は山形自動車道の山形蔵王ICから15〜20分ほどです。公園の駐車場は無料ですが、車の出入りは北門からに限られています。公園は年中無休で入園は無料です。
ヒント
- 駅から歩くなら、東口から出て東大手門から入ると、堀と城門の姿を正面から見ながら公園に入れます。
- 車で行く場合、駐車場への出入りは北門だけです。カーナビの目的地は北門側に設定しましょう。
- 桜の季節の夜は、堀沿いのライトアップがおすすめです。観桜会の日程は開花状況で決まるので、直前に確認してください。
出典
- 霞城公園(国指定史跡山形城跡)について|山形市公式ホームページ
- 山形城の特徴|国指定史跡 山形城(山形市)
- 山形城と歴代の城主|国指定史跡 山形城(山形市)
- 霞城公園(山形城)の整備|国指定史跡 山形城(山形市)
- 山形市郷土館(国指定重要文化財・旧済生館本館)|山形市公式ホームページ
- 山形城跡・霞城公園|やまがたへの旅(山形県観光情報ポータル)
- 第2章 見えない大城郭 山形城|山形市観光協会
更新日 2026年9月29日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。