大山祇神社
Oyamazumi Shrine
しまなみ海道の大三島にある、山と海の神をまつる古い神社。樹齢2600年あまりの大楠と、全国有数の鎧や刀の宝物で知られます。
山の神であり、海の神でもある
大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)は、愛媛県今治市の大三島(おおみしま)にある神社です。まつられているのは大山積大神(おおやまづみのおおかみ)。山の神であると同時に、海の神、航海の神ともされています。
神社の伝えでは、大山積大神の子孫とされる小千命(おちのみこと)がこの島にまつったのが始まりで、719年に今の場所に移りました。「日本総鎮守(にほんそうちんじゅ:日本全体を守る神社)」と呼ばれ、伊予国(今の愛媛県)の一宮(いちのみや:その地域でいちばん格の高い神社)でもあります。全国に一万社あまりある分社の中心となる神社です。
瀬戸内海で活躍した水軍(すいぐん:海の武士団)の武将たちも、この神社を厚く信仰しました。河野氏や来島村上氏は、神社の紋「折敷に三文字(おしきにさんもんじ)」を自分たちの家紋にしています。
樹齢2600年あまりのご神木
本殿の正面には、小千命が自ら植えたと伝わる楠(くすのき)がそびえています。樹齢は2600年あまりとされ、神社のご神木(しんぼく:神が宿るとされる木)です。境内の楠の群れは、1951年に国の天然記念物に指定されました。
本殿と拝殿(はいでん:参拝する人が前でお祈りをする建物)は、どちらも室町時代の初めに建て直されたもので、国の重要文化財です。
「国宝の島」と呼ばれる宝物館
境内の宝物館には、武将たちが奉納した鎧(よろい)や刀が収められています。国宝や国の重要文化財に指定された武具のおよそ8割がここにあるといわれ、大三島は「国宝の島」とも呼ばれます。
1541年の戦いで、神社の宮司の娘・鶴姫が身につけたと伝わる鎧(重要文化財)など、物語のある品も見られます。展示の内容や公開時間は、神社の公式サイトで確認してください。
行き方
JR今治駅前から特急バスまたは急行バスで約65分、「大山祇神社前」で降りてすぐです。本州側から高速バス「しまなみライナー」で来る場合は、大三島バスストップで路線バスに乗り換えて約12分です。
車なら、しまなみ海道の大三島ICから約10分。今治市によると、参拝だけなら30分ほど、宝物館の見学には約60分が目安です。
ヒント
- 境内への参拝は無料ですが、宝物館は有料です。武具に興味があるなら、宝物館は見逃さないようにしましょう。
- 鳥居の脇の駐車場は台数が少ないため、近くの市営駐車場(藤公園)も候補に入れておきましょう。
- 閉門の時刻が決まっています。しまなみ海道をサイクリングする途中に寄るなら、夕方遅くならないよう計画しましょう。
出典
更新日 2026年9月29日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。