伊香保温泉石段街
Ikaho Onsen Stone Steps
365段の石段の両側に旅館やみやげ物店が並ぶ、伊香保温泉のメインストリート。足元を温泉が流れる、400年以上続く温泉街を歩いて上ってみましょう。
日本初の「温泉の都市計画」で生まれた石段
伊香保温泉は、群馬県渋川市にある温泉地です。その中心が石段街で、山の上の伊香保神社と、ふもとの伊香保関所(せきしょ:江戸時代に人の行き来を調べた場所)を、約300m・365段の石段で結んでいます。
渋川市によると、石段街がつくられたのは1576年(天正4年)。源泉から引いたお湯を石段の下の水路に通し、両側に並ぶ宿に分ける仕組みで、「日本で初めての温泉の都市計画」とされています。
今の御影石の石段は昭和の後期に整備されたもので、2010年(平成22年)に段数を増やして365段になりました。「1年365日にぎわうように」という願いが込められています。
石段の下を流れる「黄金の湯」
石段の下を流れているのは、伊香保の源泉「黄金の湯(こがねのゆ)」です。地中では無色透明ですが、空気に触れると含まれる鉄分が酸化して茶色に色づくことから、この名前で呼ばれています。
お湯は、石段の途中にある「小間口(こまぐち)」と呼ばれる引湯口から、それぞれの旅館へ分けられています。石段の途中の広場には、温泉が流れ落ちる「湯滝」も設けられています。
石段を歩いて楽しむ
石段の両側には、温泉旅館、みやげ物店、昔ながらの射的(しゃてき:おもちゃの銃で景品を撃ち落とす遊び)の店などが並びます。伊香保は「温泉まんじゅう」の発祥の地としても知られ、石段街でも名物になっています。
石段には、歌人・与謝野晶子の詩「伊香保の街」が刻まれています。伊香保は徳冨蘆花の小説『不如帰(ほととぎす)』の舞台にもなり、多くの文人が訪れた温泉地です。石段のいちばん上には、温泉と医療の神をまつる伊香保神社があります。
行き方
電車の場合は、JR渋川駅からバスかタクシーで温泉街へ向かいます。東京からは上越新幹線で高崎駅まで約50分、上越線・吾妻線に乗り換えて渋川駅まで約25分です。上野駅から渋川駅へ特急で直接行く方法もあります。
東京駅・上野・新宿などから伊香保まで直行する高速バスもあり、所要時間は約2時間です。車の場合は、関越自動車道の渋川伊香保ICなどを利用します。
ヒント
- 石段の途中にある小間口や湯滝では、温泉が実際に流れている様子を見られます。気軽に足をひたせる足湯もあります。
- 石段の途中には、200年以上前に旅館があった場所を示す十二支のしるしがあります。探しながら上るのも楽しみ方のひとつです。
- 黄金の湯の源泉は、朱色の河鹿橋(かじかばし)の近くにあります。新緑や紅葉の季節は、橋のあたりまで足をのばすのもおすすめです。
出典
- 石段街|渋川市観光情報 (新しいタブで開きます)
- 伊香保の石段|伊香保温泉観光協会 (新しいタブで開きます)
- 伊香保|伊香保温泉観光協会 (新しいタブで開きます)
- アクセス|伊香保温泉観光協会 (新しいタブで開きます)
更新日 2026年9月30日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。