Wide stone staircase of Ikaho Onsen's Ishidan street under a blue sky with inns on both sides
Photo: Abasaa (新しいタブで開きます), Public domain, via Wikimedia Commons
群馬県 · 町並み

伊香保温泉石段街

Ikaho Onsen Stone Steps

365段の石段の両側に旅館やみやげ物店が並ぶ、伊香保温泉のメインストリート。足元を温泉が流れる、400年以上続く温泉街を歩いて上ってみましょう。

日本初の「温泉の都市計画」で生まれた石段

伊香保温泉は、群馬県渋川市にある温泉地です。その中心が石段街で、山の上の伊香保神社と、ふもとの伊香保関所(せきしょ:江戸時代に人の行き来を調べた場所)を、約300m・365段の石段で結んでいます。

渋川市によると、石段街がつくられたのは1576年(天正4年)。源泉から引いたお湯を石段の下の水路に通し、両側に並ぶ宿に分ける仕組みで、「日本で初めての温泉の都市計画」とされています。

今の御影石の石段は昭和の後期に整備されたもので、2010年(平成22年)に段数を増やして365段になりました。「1年365日にぎわうように」という願いが込められています。

石段の下を流れる「黄金の湯」

石段の下を流れているのは、伊香保の源泉「黄金の湯(こがねのゆ)」です。地中では無色透明ですが、空気に触れると含まれる鉄分が酸化して茶色に色づくことから、この名前で呼ばれています。

お湯は、石段の途中にある「小間口(こまぐち)」と呼ばれる引湯口から、それぞれの旅館へ分けられています。石段の途中の広場には、温泉が流れ落ちる「湯滝」も設けられています。

石段を歩いて楽しむ

石段の両側には、温泉旅館、みやげ物店、昔ながらの射的(しゃてき:おもちゃの銃で景品を撃ち落とす遊び)の店などが並びます。伊香保は「温泉まんじゅう」の発祥の地としても知られ、石段街でも名物になっています。

石段には、歌人・与謝野晶子の詩「伊香保の街」が刻まれています。伊香保は徳冨蘆花の小説『不如帰(ほととぎす)』の舞台にもなり、多くの文人が訪れた温泉地です。石段のいちばん上には、温泉と医療の神をまつる伊香保神社があります。

行き方

電車の場合は、JR渋川駅からバスかタクシーで温泉街へ向かいます。東京からは上越新幹線で高崎駅まで約50分、上越線・吾妻線に乗り換えて渋川駅まで約25分です。上野駅から渋川駅へ特急で直接行く方法もあります。

東京駅・上野・新宿などから伊香保まで直行する高速バスもあり、所要時間は約2時間です。車の場合は、関越自動車道の渋川伊香保ICなどを利用します。

ヒント

  • 石段の途中にある小間口や湯滝では、温泉が実際に流れている様子を見られます。気軽に足をひたせる足湯もあります。
  • 石段の途中には、200年以上前に旅館があった場所を示す十二支のしるしがあります。探しながら上るのも楽しみ方のひとつです。
  • 黄金の湯の源泉は、朱色の河鹿橋(かじかばし)の近くにあります。新緑や紅葉の季節は、橋のあたりまで足をのばすのもおすすめです。

出典

更新日 2026年9月30日. 営業時間や料金は変わるため、出かける前に公式サイトで確認してください。

Why Japan?

このスポットに関する記事

さらに探す

近くのスポット

群馬県 · 神社 榛名神社 Haruna Shrine 杉の巨木と奇岩に囲まれた約700mの参道を登ると、巨大な岩に寄り添うように社殿が建っています。1400年以上の歴史をもつ、群馬県・榛名山の神社です。
群馬県 · 橋 めがね橋 Usui Third Bridge (Megane-bashi) 碓氷峠の谷にそびえる、明治時代のれんが造りの4連アーチ鉄道橋。廃線跡の遊歩道「アプトの道」を歩いて、橋の上を渡ることもできます。
群馬県 · 史跡 富岡製糸場 Tomioka Silk Mill 明治政府が1872年に建てた、日本初の本格的な機械製糸工場。レンガ造りの建物が当時の姿のまま残る、群馬県富岡市の世界遺産です。
群馬県 · その他 こんにゃくパーク Konnyaku Park こんにゃく芋の日本一の産地・群馬県にある、こんにゃくのテーマパーク。無料で工場を見学でき、約15種類のこんにゃく料理を試食できます。
群馬県 · 動物園・水族館 群馬サファリパーク Gunma Safari Park 約100種・1,000頭羽の動物が暮らすサファリパーク。自分の車やサファリバスに乗ったまま、ライオンやトラ、キリンのすぐそばを走り抜けられます。
長野県 · 滝 白糸の滝 Shiraito Falls (Karuizawa) 軽井沢の森の中、弧を描く岩壁から、何百もの細い水の筋が白い糸のように流れ落ちる滝。高さは低いものの、横に広がる水のカーテンが見事です。