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群馬県

群馬県は関東平野から雪深い山々まで広がり、温泉街、製糸の歴史、そして小麦を使った食べ物への愛着があります。

View of Lake Ozenuma from Mount Hiuchi, surrounded by mountains.
Photo: Raita Futo, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons

開けた平野から山あいの湿原へ

群馬は内陸の県で、景色の変化が際立っています。南東部には関東平野が広がり、北と西の縁には山々がそびえています。県の大部分は森林です。利根川をさかのぼって高地へ向かうと、峡谷や湖、尾瀬の広大な湿原に出会います。そのため、南部の都市を中心とした旅と、山道を歩いて過ごす旅とでは、まったく違った印象になります。

この対比は休暇だけでなく、日々の暮らしも形づくっています。平地の夏は猛烈に暑くなることがあり、暖かい空気が山へ向かって上昇するにつれて雷雨が発生します。標高の高い地域は夏も涼しく、冬には大雪が降ります。町歩きと山へのお出かけのどちらにするか迷っているなら、2つの異なる気候として考えておくとよいでしょう。

熱いお湯、木の板、石段

群馬の温泉(天然の温泉)は、景観に付け加えられたものではなく、景観の一部です。草津の中心は、湯気の立つ源泉、湯畑です。湧き出るお湯は入浴するには熱すぎるため、湯もみという地元の方法で、木の板を使ってかき混ぜ、自然に冷まします。この実用的な方法が、湯畑のそばで歌に合わせて披露されるのを見ることができます。

ほかの温泉街にもそれぞれ独自の趣があります。伊香保、四万、みなかみエリアなどがそうで、みなかみは山のアクティビティと川沿いの温泉を組み合わせて楽しめます。旅館(伝統的な日本の宿)に泊まると温泉滞在をゆったりと過ごせますが、町を歩いてその入浴文化を体験することを中心に旅を組み立てることもできます。

絹、縁起物、そして地元のかるた

群馬の歴史は入浴だけではありません。桐生は何世紀にもわたって精巧な織物を生産してきましたし、1872年に設立された富岡製糸場は、日本に近代的な製糸業を導入する役割を果たしました。全国から女性たちがここに働きに来て、後にその技術を各地へ持ち帰りました。現在、保存された製糸場はユネスコ世界遺産となっており、その建物を見ると、教科書の年号よりもずっと産業の歴史をイメージしやすくなります。

高崎では、願いをかける人形であり縁起物でもあるだるまを探してみてください。地元の人々に愛されているものとしては、群馬ゆかりのカード合わせゲーム、上毛かるたもあります。県は子どもや旅行者向けに英語版まで作りました。その札のひとつは、群馬の形を飛んでいる鶴にたとえています。この土地の形を楽しく覚える方法です。

小麦の麺、味噌だれ、こんにゃく

群馬の長い小麦栽培の歴史は、食卓に表れています。太い小麦の麺であるうどんには、いくつかのご当地の形があります。伊香保の近くの水沢うどんは、コシのある白っぽい麺で、つけ汁と一緒に冷たくして出されることが多く、水沢観音へ続く参道には店が並んでいます。桐生のひもかわうどんは、普通の麺の幅とは正反対の発想で、そのリボン状の麺は驚くほど幅広いことがあります。

おやつには、あんの入っていないまんじゅうを串に刺して焼き、甘い味噌(発酵させた大豆のペースト)を塗った焼きまんじゅうを試してみてください。こんにゃく芋から作られる弾力のある食べ物、こんにゃくも群馬の定番で、煮物などの料理に使われます。ここでの食は、立ち寄る場所と深く結びついています。お寺の近くでは麺、町ではまんじゅう、そして屋外で1日過ごした後には体の温まる食事です。

1年の移り変わり

春には低地に花が咲き、山の雪は少しずつ後退していきます。雪解け水が利根川に流れ込むと、ラフティングが群馬の季節の移り変わりを体験する方法のひとつになります。夏の平野は暑さが厳しく、尾瀬の緑の湿原や涼しい山あいの町が特に魅力的に感じられます。夏には尾瀬の湿原一面に黄色いニッコウキスゲが咲きます。

秋には、赤城山や妙義山周辺の色づいた山肌にハイカーが集まります。冬の様子は一様ではありません。南部の平地ではからっ風と呼ばれる冷たく乾いた風が吹き、山間部ではスキーができるほど雪が積もります。みなかみエリアの川沿いの露天風呂は、周りに雪があると格別に違った趣になります。群馬は、天気予報の県名だけでなく、季節と標高を考えて計画を立てる旅行者に応えてくれます。

アクセスとルート選び

東京からの旅行者は、新幹線(日本の高速鉄道)で高崎まで行けます。高崎は、群馬のさらに奥へ向かう旅の主要な鉄道の拠点です。在来線が南部の都市を結び、みなかみ方面へと続いています。渋川を通るルートは、伊香保、四万、草津へのバスに接続しています。富岡へも高崎から在来線で行けます。

公共交通機関での旅には入念な計画が必要で、レンタカーを借りるのが最も簡単な場合も多いです。車があれば、点在する谷や集落を自由に組み合わせて巡れます。

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